SBI子会社「運用型信託業」の免許取得|暗号資産・キャッシュレス関連業務に進出
SBIホールディングスは2021年3月9日に、同社の子会社である「FXクリアリング信託株式会社」が運用型信託業の免許を取得したことを発表しました。日本経済新聞の報道によると、同社は今後キャッシュレス事業者や暗号資産(仮想通貨)向けの業務に進出することを計画していると報じられています。
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キャッシュレス・暗号資産向け業務に進出
SBIホールディングスは2021年3月9日に、同社の子会社である「FXクリアリング信託株式会社」が2021年3月9日付けで運用型信託業の免許を取得したことを発表しました。なお、今回の免許取得に伴い「FXクリアリング信託」は2021年4月9日に称号を「SBIクリアリング信託株式会社」に変更する予定だとされています。
「信託」とは"自分の財産を信頼できる企業などに託して管理・運用してもらうこと"であり、信託会社には受託者が自らの裁量で信託財産の運用等を行う「運用型信託会社」と、自らは運用や処分を行わない「管理型信託会社」が存在します。
FXクリアリング信託は「管理型信託業」の登録を受けた上でFX取引に係る参加者の資産保全を目的としたサービスを提供していましたが、今回の発表では『FX業界に留まることなく受託財産の多様化に対応し、運用手法の高度化も進めるために、運用型信託業免許を取得した』と説明されています。
公式発表の中では「仮想通貨」などについては触れられていないものの、日本経済新聞の報道では『(FXクリアリング信託は)FXなど限られた領域でしか信託業務ができなかったが、今後はキャッシュレス事業者や暗号資産(仮想通貨)向けの業務に進出する計画』だと報じられています。
SBIグループはここ数年間で暗号資産・ブロックチェーン関連の事業を急速に拡大しており、1月末には「三井住友フィナンシャルグループ」と協力して「大阪デジタルエクスチェンジ株式会社(ODX)」を2021年3月に共同設立することを発表している他、2月にはSTO関連事業強化に向けてスイスの「Sygnum Bank」に出資したことなども報告されています。