NFTマーケットプレイス「OpenSea(オープンシー)」とは?基本情報・特徴・メリットなどを解説
NFTを誰でも簡単に作成・発行・出品・売買することができるイーサリアム(ETH)上に構築された世界最大級のNFTマーケットプレイス「OpenSea(オープンシー)」の基本情報や特徴・サービス概要・メリット・デメリットなどを初心者向けにわかりやすく解説します。
OpenSea(オープンシー)とは?
OpenSea(オープンシー)とは、ブロックチェーンを基盤とした発行されたNFTを作成・出品・売買することができる「イーサリアム(ETH)上に構築された世界最大級のNFTマーケットプレイス」です。
2017年12月にベータ版サービスを公開した「OpenSea」はその後急速にユーザー数を増やしており、現在は"最大手のNFTマーケットプレイス"として世界中の人々に知られています。
主にイーサリアムを使用して取引されますが、他のブロックチェーンとの連携も進められており、より多様なNFTの取り扱いが可能です。初心者から上級者まで、幅広いユーザーに対応しており、NFTの普及と取引の活性化に大きな役割を果たしています。
OpenSeaは仮想通貨やNFTを保管することができる「MetaMask(メタマスク)」などのウォレットを接続して、アカウントを作成することによって無料で利用することができるようになっており、アカウントを作成すれば誰でも簡単にNFTを出品・売買したり、画像・動画・オーディオ・3DモデルからNFTを作成・発行したりすることができるように設計されています。
アカウントを作成するだけで世界中のユーザーを相手にNFTを売買することができる「OpenSea」は、NFTを取引する魅力的な場所として世界中の人々に注目されており、日本を含めた世界中の著名人・アーティスト・コレクターなどに利用されています。
OpenSeaがサポートするブロックチェーン
OpenSea(オープンシー)がサポートするブロックチェーンは2024年10月時点で以下の8種類となっています。
・イーサリアム(Ethereum/ETH)
・クレイトン(Klaytn/KLAY)
・ポリゴン(Polygon/MATIC)
・ソラナ(Solana/SOL)
・アバランチ(Avalanche/AVAX)
・アービトラム(Arbitrum)
・オプティミズム(Optimism/OP)
・BNBチェーン(BNB Chain/BNB)
OpenSea(オープンシー)の特徴
誰でも自由に無料で利用できる
OpenSea(オープンシー)はメタマスクなどのウォレットを持っていれば誰でも自由に無料で利用することができるようになっています。NFTを売買する際には一定の手数料がかかるものの、登録・利用は無料であり、メタマスクのウォレットも無料で作成することができるため、気軽にサービスを利用し始めることが可能です。
登録に必要なのは「メールアドレス」と「パスワードの設定」だけであり、登録完了後にメタマスクを接続すればウォレットに保管されているNFTが自動的にアカウントに反映される仕組みとなっています。自分のプロフィールページには保有しているNFTが自動表示されるため、『こんなNFT持ってたんだ』と気付くきっかけになるかもしれません。
プロフィールページでは保有NFTが自動表示される(画像:OpenSea)
様々な種類のNFTを出品・売買できる
OpenSea(オープンシー)は「アート・音楽・ゲーム内アイテム・トレーディングカード・コレクショングッズ・スポーツ関連アイテム・ドメイン名」などといった様々なNFTを取り扱っているため、ブロックチェーンゲームをプレイして取得したNFTなども出品することが可能です。
「My Crypto Heroes」や「CryptoSpells」などといった日本で人気のブロックチェーンゲームのNFTも多数出品されており、サイト内の検索窓でキーワードを入れて検索すれば、そのキーワードに関連するNFTだけを表示させることもできます。
キーワード検索で目当てのNFTだけを表示することも可能(画像:OpenSea)
誰でも無料でNFTを作成・発行できる
OpenSea(オープンシー)は、パソコンとウォレットを持っていれば誰でも無料でNFTを作成・発行できるようになっています。作成方法も非常に簡単で、NFT化したいイメージ・動画・オーディオ・3Dモデルなどのファイルをアップロードして、名前・URL・説明文などの必要事項を記入するだけで作成することができるようになっています。
NFT作成のページもシンプルなデザインとなっているため、仮想通貨・ブロックチェーン関連の基本的な知識を有している方であれば、気軽にNFT発行にトライすることが可能です。
世界中の著名人の作品も多く取り扱われている
OpenSea(オープンシー)は世界最大級のNFTマーケットプレイスであるため、「Beeple」や「CryptoPunks」などといった国内外の様々な有名アーティストの作品も数多く出品されています。
これまでは海外の大物アーティストの作品を落札するのには一定のハードルがあったものの、OpenSeaを利用すればそのような有名アーティストの作品のオークションにも簡単に参加できるため、OpenSeaはコレクターにとっても魅力的な市場となっています。
逆に「NFTを発行するクリエイター」の人々も最初から世界中のユーザー向けに作品を販売することができるため、収益化のチャンスを大幅に広げることができます。
複数のブロックチェーンに対応している
OpenSea(オープンシー)は、イーサリアムだけでなく「Klaytn(クレイトン)」や「Polygon(ポリゴン)」などといった複数のブロックチェーンにも対応しています。「対応するブロックチェーンが多い」ということは「取り扱えるNFTの種類が多い」ということを意味します。
今後も「OpenSea」の対応ブロックチェーンは増えていくことになると予想されるため、将来的にはより多くのNFTを売買することができるようになると期待されます。
NFTの販売方法を選べる
OpenSea(オープンシー)では、NFTの販売方法を「固定価格」や「オークション販売」などの中から選ぶことができるようになっているため、自分好みの方法でNFTを販売することが可能です。
また、二次販売された際にNFT作成者に支払われる報酬(ロイヤリティ)を設定すれば、自分の作品が転売された場合に一定の割合の報酬を受け取ることもできるため、永続的に収入を得ることも可能になります。
OpenSea(オープンシー)のメリット・デメリット
OpenSea(オープンシー)のメリット
- 世界中で利用される世界最大手のNFTマーケットプレイス
- 無料で誰でも利用できる
- ウォレット・メールアドレス・パスワード登録だけで簡単に利用できる
- サービス全体が使いやすいデザインに設計されている
- 自分のNFTを無料で簡単に作成・発行・販売できる
- NFTの販売方法を固定価格・オークションなどから選べる
- ロイヤリティ設定で転売時にも永続的に報酬が得られる
- 世界的に有名なアーティストの作品にアクセスできる
- iOS・Android向けのスマホアプリも提供されている(記事最後にリンク記載)
- NFTクリエイターは世界中のユーザーにアプローチできる
OpenSea(オープンシー)のデメリット・注意点
- 基本的に英語表記なのでやや利用しづらい
- 自分のウォレットで管理するため自己管理能力が必要
- MetaMaskの接続などある程度の仮想通貨関連知識が必要
- NFTを出品したからといって必ず売れるわけではない
- 法定通貨・クレジットカードには対応していない
OpenSea(オープンシー)関連リンク集
・OpenSea公式サイト
・OpenSeaアプリ(iOS版)
・OpenSeaアプリ(Android版)
・OpenSea公式Twitter
・OpenSea公式ブログ
・OpenSea公式Instagram
・OpenSea公式YouTubeチャンネル
・OpenSea公式Discord
・OpenSeaのRedditコミュニティ
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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