Blur:NFT担保のP2P無期限レンディングサービス「Blend」を発表
アグリゲーター機能を搭載したNFTマーケットプレイスを展開しているBlur(ブラー)は2023年5月2日に、NFTを担保としたP2P無期限レンディングプロトコル「Blur Lending(Blend)」を立ち上げたことを発表しました。
NFT担保のP2P無期限貸付プロトコル「Blend」を発表
NFTマーケットプレイスを展開しているBlur(ブラー)は2023年5月2日に、NFTを担保としたP2P無期限貸付プロトコル「Blur Lending(Blend)」を立ち上げたことを発表しました。
Blur(ブラー)とは、OpenSea・X2Y2・LoosRareといった複数のNFTマーケットプレイスで出品されているNFTを1つのプラットフォームで購入できるようにした"アグリゲーター機能"を搭載しているNFTマーケットプレイスです。
現在のDeFiよりも10倍高い利回りを実現
Blur Lending(Blend)は、Web3投資企業「Paradigm」のメンバーと共同開発されており、公式発表では『現在のDeFiプロトコルよりも10倍高い利回りを実現し、NFTの流動性を向上させることができる』と説明されています。
同サービスの利用者はNFTなどの担保を預けることによって暗号資産を借りることが可能で、オラクルへの依存関係やローンの有効期限がないため、借り入れポジションは解約されるまで無期限に継続できるとも説明されています。
公式発表ではBlurの利点について"住宅ローン"を例に説明が行われており、『一般的に100万ドルの家を買う際には10万ドルを頭金として残りを住宅ローンで支払う。この仕組みがなければほとんどの人が家を購入できないが、NFTも同様の問題に直面している。この問題の解決策が"NFTの貸出"である』と説明されています。
最初は「CryptoPunks、Azuki、Miladys」に対応
Blur Lending(Blend)が現時点で対応しているNFTコレクションとしては「CryptoPunks、Azuki、Miladys」の3つが挙げられていますが、今後も対応コレクションは追加されていく予定だと報告されています。
例えば「CryptoPunks」を保有している場合は最大42ETHを借りることが可能で、逆に「Azuki」を購入したい場合には2ETHの前払いで購入することもできるとのことです。
また、Blendを利用するユーザーには「Point」が付与される仕組みも採用されているとも報告されています。
リリース時点では手数料ゼロ
Blendは「非代替担保を預ける借り手」と「競争力のある金利を提供する貸し手」をマッチングする役割を果たすサービスとなっており、"プロトコル側は借り手と貸し手から手数料を徴収しない"とも説明されています。
ただし、Blendの手数料はBlurのガバナンストークンである「BLUR」の保有者によって管理されるため、180日後に可能となるガバナンス投票で手数料を課すことが決定された場合には、手数料が設定される可能性があるとも報告されています。
なお、Blendのソースコードは人気の分散型取引所である「Uniswap V3」のように「BSLライセンス」で作成されているとのことで、一定期間後にはオープンソース化される予定とも報告されています。
ただし、このコードの使用許可についてもBLURトークンの所有者によって決定されることになるとのことです。
(Blur公式発表)