LINE独自の暗号資産LINK、フィンシア(FINSCHIA/FNSA)に名称変更
LINKの名称をFINSCHIA(FNSA)に変更
LINEのグループ会社であるLINE TECH PLUS(LTP)が今年3月に設立した非営利団体「Finschia財団」は2023年5月25日に、LINE独自の暗号資産リンク(LINK/LN)の名称をフィンシア(FINSCHIA/FNSA)に変更したことを発表しました。
リンク(LINK/LN)は、Finschia財団が運営している暗号資産であり、LINEの暗号資産取引サービスである「LINE BITMAX」などに上場しています。
今回の名称変更は、2023年5月25日にLINKのメインネットアップグレードが完了したことを受けてのものであり、LINKを取り扱っていた各種サービスや取引所でも名称やティッカーシンボルが変更される予定であることが報告されています。
【変更前】
名称:リンク(LINK)
ティッカーシンボル:LN
【変更後】
名称:フィンシア(FINSCHIA)
ティッカーシンボル:FNSA
Finschiaの詳細はこちら
Finschiaのアップグレードについて
今回実施されたアップグレード「第2世代メインネットDaphneと第3世代メインネットFinschiaの統合」は、既存のプライベートブロックチェーンからパブリックブロックチェーンへの移行を目的として実施されています。
これは、Finschia財団がWeb3をグローバルに展開し、透明性の高いFinschiaを運用するために必要なプロセスだと説明されており、「このアップグレードを通じて、公正な報酬体系を備えたトークンエコノミー2.0を安定させ、エコシステムのすべてのメンバーが共に成長するための健全なガバナンスを確立することを目指している」と説明されています。
Finschiaメインネットへのアップグレード後に再開されるサービスとしては以下のようなものが挙げられています。
- トークン・インフレーション
- Finschiaメインネットでのステーキングサービス(新規ステーキング・報酬の支払い・出金など)
- Finschiaメインネット、Daphneメインネットを利用したサービス(LINE Blockchain Explorer・LINE Blockchain Scanなど)
- 暗号資産の売買、入出庫等
アップグレード前後の変更点
今回のアップグレードによって、トークンの名称やティッカーシンボルは変更されることになりますが、トークン残高・ウォレットアドレス・プライベートキーなどはそのまま引き継がれることになると説明されています。
アップグレード前後の各種変更点については以下のように説明されています。
◆ネイティプトークン(ティッカー)
変更前:LINK(LN)
変更後:FINSCHIA(FNSA)
◆ネイティブトークン(残高)
残高の単位はLINKからFINSCHIAに変更され、全額移行される
◆アドレス/プライベートキー
Finschiaメインネットに移行する前のDaphneメインネットで使用していた既存の公開鍵と秘密鍵はそのままFinschiaメインネットに引き継がれる
◆トークン/コレクション
Daphneメインネットで使用していたすべてのトークン/コレクション情報はFinschiaメインネットに移転され、変更なく使用できる
◆ステーキング
既存のFinschiaメインネットでのステーキング数量と関連情報はそのまま維持される
◆取引履歴
Daphneメインネットの最終状態のみがFinschiaに移行される。過去に実行されたすべての取引詳細が移行されるわけではない。(過去のDaphneメインネット取引情報は、LINE Blockchain Explorerで確認可能)
◆主要なチェーン機能
変更前
- ユーザーステーキング
- スマートコントラクト
変更後
- ユーザーステーキング
- スマートコントラクト
- トークン/コレクション(FT/NFT)
- Finschiaガバナンス(2023年2023年5〜6月中を予定)
- IBC (Inter-blockchain communication:互いに異なるアプリチェーン間のデータ移動を検証し支援する一つのプロトコル)
記事執筆時点では多くのサイト上で「LINK/LN」の表記が使用されていますが、今後はこれらの表記も「FINSCHIA/FNSA」へと変更されていくことになると予想されるため、取引や送金を行う際などには注意が必要です。
FNSAを取扱うビットマックスとは?