ビットコインキャッシュ(BCH)の処理速度をVISAレベルに|開発チームの挑戦

by BITTIMES

ビットコインキャッシュ(BTC)のリード開発者であるAmaury Sechet(アモリー・セシェット)氏は、Bitcoin Cashプロトコルに改良を加えることでトランザクション処理速度をVISAレベルまで高めることができる方法を発見し、その内容についてのスピーチを行いました。

ブロック間隔短縮への挑戦

2018年6月10日に行われたCoinGeek会議の中でSechet氏は、2017年8月にMempool(*1)内に保留中のトランザクションが大幅に増加したときの対策として提案した『ブロック間隔の時間を短縮する』という考えについて説明しました。
(*1)Mempool:ユーザーがビットコインを送金する際に一時的に留めておく場所のこと。Mempoolに留まっている数が多い場合には、未確認取引が増大し送金スピードに大きな影響を与える。

Sechet氏は、トランザクションを処理するためのコストが増加し続けると、送金に24時間以上もかかることがあったために、ビットコイン(BTC)の代わりにビットコインキャッシュ(BCH)が作成されたと強調しています。

ビットコインブロックチェーン上で処理されている10分間隔の2つのブロック間で、ネットワークは毎秒3つのトランザクションを処理することができます。

ブロック間隔が縮小されると、より少ない時間でより多くのトランザクションを処理することができますが、ビットコイン・コミュニティはどのパラメータを変更すべきかについての合意に達することはできませんでした。

ビットコインの問題点

ビットコインの送金にかかる時間の問題や、送金手数料については様々なシーンで指摘されていますが、Sechet 氏はそれ以外の問題点についても指摘しています。

彼は「ビットコインは"価値の貯蔵"以外には使用することはできず、詐欺に似た投機的な手段である」と繰り返し述べています。

「価値の貯蔵以外に役に立つ利用方法がないものは、誰かが後でそれをより高い価格で買うことを望むだけのものです。そして、これは仮想通貨の分野以外では別の名前で呼ばれています。それは"ピラミッドスキーム"と呼ばれるものです。」

Sechet氏は、ビットコインキャッシュプロトコルはサトシ・ナカモトによって提案されたビットコインのホワイトペーパーで綴られたものに最も忠実であると強調しています。

理想的なブロック間隔

blockchain

Sechet氏は当初、BCHのブロック間隔を3秒に減らすことを勧めていましたが、新しいブロックを迅速に生成することはできないということをすぐに認識しました。

技術的に実現可能な方法は、マイナー(採掘者)がトランザクションを検証して元帳にアップロードすることを可能にする2分のブロック間隔になります。

このアプローチによって、ビットコインキャッシュプロトコルで処理されたトランザクションは「VISAと同じくらい多くのトランザクションを1秒で実行することができる」とSechet氏は述べています。

セシェット氏はビットコインキャッシュをVISAとMastercardと同等のスケールで約2,000tps(2,000取引/秒)にするギガバイトサイズのブロックについても語り「Gigaブロックのテストネットは準備ができているが、フル・ローンチ前にはまだ何らかの作業が必要だ」と付け加えています。

Sechet氏は、BCHの開発チームはブロックサイズを32MBに拡大するために努力しており、1GBのブロックを正常に処理した開発者のチームである『Bitcoin Unlimited』の取り組みに注目したと付け加えました。ブロックサイズの増加は、既存の標準よりも改善されていると考えられています。

BCH開発チームの取り組み

仮想通貨のトランザクション処理速度のすべての開発の中で、ビットコインは純粋な元のバージョンの状態を保っています。重要なライティングネットワークとSegWitコードの更新を除けば、ネットワークが生まれて以来、ビットコインネットワーク上での大きな変化は起こっていません。

より新しいオペコード(*2)が、コミュニティでうまく受信されたBitcoin Cashプロトコルに追加されました。Sechet氏は「プロトコルの開発チームは、仮想通貨をブロックチェーン技術を使って送受信するための最も信頼性の高い方法にしようとしている」と語っています。
(*2)オペコード (operation code/opcode) :機械語の1個の命令の部分で、実行する操作 (operation) の種類を指定する部分やそのコード(符号)のこと

最後に彼は「ビットコインキャッシュ(BCH)の開発者は、ビットコイン(BTC)で作業するチームよりもコミュニティの提案に対してよりオープンであると信じている」と語りました。

ビットコインキャッシュ(BCH)の価格

CoinGeek会議前後のビットコインキャッシュのチャート(coingecko.comから)CoinGeek会議前後のビットコインキャッシュのチャート(coingecko.comから)

ビットコインキャッシュ(BCH)の価格は、CoinGeek会議が開催された6月10日からさらに下落しており、約12万円から10万円以下まで下落しています。

今年の4月には6万円台で推移していたため、長期的に見るとまだ回復していく兆しであると言えるでしょう。

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