
シンボル(XYM)29%価格急落、大手暗号資産取引所「Bybit」が上場廃止発表
Bybit「XYM・KON・RENの上場廃止」を発表
暗号資産取引所Bybit(バイビット)は2025年4月4日に、シンボル(Symbol/XYM)を含む仮想通貨3銘柄の上場廃止を発表しました。今回の発表を受けてXYM価格は約29%下落しています。
Bybitが上場廃止を発表したのは以下の3銘柄で、日本時間2025年4月9日17:00にはこれら3銘柄の入出金を終了し、2025年4月10日17:00には現物取引と変換サービスを終了すると報告されています。
- Symbol(XYM)
- KonPay(KON)
- Ren(REN)
現物取引終了時にはすべての注文が自動的に削除されるとのことで、上場廃止されたトークンは自動的にステーブルコインに変換される可能性があるとも説明されています(変換されたステーブルコインは対象者のBybitアカウントに入金)。
ただし、ステーブルコインへの変換が必ず行われる保証はないとも説明されているため、BybitでXYM・KON・RENを保有している場合は、上場廃止までに売却するか、外部のウォレットや取引所に移動しておくことが重要です。
XYM価格は上場廃止発表後に約29%急落
シンボル(Symbol/XYM)の価格は2025年4月4日19時時点で0.0117ドル(約1.7円)付近で推移していたものの、Bybitの上場廃止発表後は価格が急落して5日9時45分頃には0.0083ドル(約1.21円)まで下落しています。
これは約29%の下落であり、記事執筆時点におけるCoinMarketCapのデータでは過去1ヶ月間で36%の下落、2021年3月からの下落率は97%とされています。
なお、0.0083ドルまで下落した後はわずかに反発がみられており、記事執筆時点の価格は1XYM=0.0086ドル(約1.25円)となっています。
2025年4月2日〜5日 XYM/USDの30分足チャート(画像:Trading View)
過去にA評価を受けるも、上場廃止の結果に
Bybitは2021年11月にシンボル(XYM)を上場させており、当時は「実業家・投資家の与沢 翼氏がBybit関係者に直接土下座してXYMの上場をお願いした」というニュースも注目を集めていました。
また、この時には「シンボル(Symbol/XYM)がバイビット社内で実施している仮想通貨プロジェクトの評価シートで、最も品質評価の高いプロジェクトを指す"A評価"を獲得していた」ということも報告されていましたが、今回の決定によってXYMの取り扱いは終了することとなりました。
Bybitの公式発表では上場廃止の理由について説明されていないものの、2024年8月の発表では上場・上場廃止に関する重要な基準として「プレマーケットメカニズム・継続的なコンプライアンス監視・透明性のある情報開示・明確な上場廃止プロトコル・コミュニティの関与」が挙げられていたため、これらの基準に基づいて上場廃止が決定されたと予想されます。
シンボル(XYM)は国内取引所を含む複数の暗号資産取引所に上場しているため、Bybitで上場廃止になった後も別の取引所などで売買することができますが、Bybitは世界的な大手暗号資産取引所であるため、一部では「Bybitの上場廃止を受けて他の取引所でも上場廃止が続くのではないか」と懸念する声も上がっています。
過去の事例なども踏まえて考えると、仮想通貨の取引量が少なかったり、開発活動が行われていなかったり、コミュニティの活動が少なかったりした場合にも取引所で上場廃止が決定される傾向があるため、仮想通貨に投資する場合はそのような複数の点も考慮して判断を行うことが重要です。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=145.53円)
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source:Bybit発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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