イーサリアム大型アップグレード「Dencun」2024年まで遅れる可能性
テスト遅延で2024年まで遅れる可能性
イーサリアム(ETH)の次期アップグレードである「Dencun」の実施日が予定よりも遅れる可能性があることが明らかになりました。
Dencun(デンクン)とは、イーサリアムの実行層のアップグレード「Cancun」とコンセンサス層のアップグレード「Deneb」の名称を組み合わせたものであり、ブロックスペースを増やすことによるスケーリングや、レイヤー2のトランザクション手数料(取引手数料)削減などが期待されています。
この大型アップグレードは元々2023年後半に実施される予定となっていましたが、テストネットにおけるテストが遅れる可能性があるとのことで、今年11月に開催されるイーサリアムのイベント「Devconnect」までにテストが実施できなかった場合は、ローンチが2024年まで遅延する可能性があると報告されています。
この内容は2023年9月21日に開催された「コンセンサスレイヤーミーティング118」の中で語られたもので、イーサリアムのコア開発者であるティム・ベイコ氏は『Devconnectまでにテストネットでローンチできなかった場合、クリスマス休暇前にメインネットでローンチできる可能性は低い。人々が去ってしまうのでそれは最適な時期ではない』と語っています。
Dencunの中に含まれるイーサリアム改善提案(EIP)の1つEIP-4844「Proto-Danksharding」では、レイヤー2のトランザクション手数料を最大100分の1にまで削減できるとも言われているため、これによって「Base・Arbitrum・Optimism・zkSync」などのL2活用がさらに進むと期待されています。
今回は「Dencunのローンチが2024年まで遅れる可能性があること」が報告されていますが、これらのL2の利用者は順調に増加しているため、「焦って実装するのではなく十分なテストを実施してから実装すべき」との意見も上がっています。
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