仮想通貨関連株に「3,400万ドル」の大規模投資:世界3位の年金基金NPS
韓国の公的年金基金National Pension Service(NPS)は2024年8月13日、米国証券取引委員会(SEC)に提出した四半期報告書で、マイクロストラテジー(MSTR)の株式24,500株を33,748,260ドルで購入していたことを明らかにしました。
National Pension Service(NPS)は、1988年に開始された韓国の公的年金基金で、世界で3番目に大きな年金基金として知られています。また、約8,000億ドルの資産を管理する韓国最大の投資家でもあります。
報告書提出時点での保有株の価値は3,259,480米ドルと大幅に減少していますが、この変化は8月1日に実施された10対1の株式分割が原因と見られています。分割により、NPSの実質保有株数は245,000株となり、1株あたりの価格が調整されました。
マイクロストラテジーは現在、企業として世界最大のビットコイン保有者であり、その保有量は226,500 BTC(約134億ドル相当)に達しています。
なお、マイクロストラテジーの株価は、非常にボラティリティが高いという特徴を持っています。同社は近年、企業資産としてビットコインを大量に保有することで知られています。
実際、ビットコイン価格の変動が直接的に同社の株価に反映される傾向が強まっています。その結果、マイクロストラテジーの株価は目覚ましい上昇を記録しています。
過去1年間で6倍以上、2024年に入ってからも2倍以上に急騰しました。この急成長は、同社のBI製品の成功に加え、ビットコイン投資の影響を大きく受けているとされています。
また、同社の共同創業者兼会長であるマイケル・セイラー氏は2024年8月8日に、Bloomberg TVのインタビューで個人的なビットコイン保有量が10億ドル(約1460億円)を超えたことを明らかにしており、現在もビットコインへの投資を続けています。
韓国NPSによるマイクロストラテジー株の大規模取得は、機関投資家の仮想通貨関連資産への関心の高まりを示しています。特に注目されるのは、どの業界からの参入が相次ぐかという点で、テクノロジー企業に続き、金融機関などの動向が、市場の注目を集めています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1BTC=59,390ドル)
仮想通貨関連の新たなETFも登場
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