「死後にビットコインの秘密鍵を焼却処分」マイクロストラテジー会長がバーンを支持

by BITTIMES

「世界中のBTC保有者に対する比例的貢献」と表現

ビットコイン(BTC)を購入し続けていることで知られるマイクロストラテジーのマイケル・セイラー会長が「自分の死後に秘密鍵を処分して、自分が保有するビットコインをバーン(焼却処分)する」という行為を支持する方針を語ったことが明らかになりました。

バーン(Burn)とは、特定の仮想通貨を誰もアクセスできないウォレットに送金したり、秘密鍵(*1)を処分したりすることによって、その仮想通貨を二度と利用できないようにする行為のことを指します。

(*1)秘密鍵:自分の仮想通貨ウォレットにアクセスするために必要となる最も重要な鍵のこと。秘密鍵は暗号コード(文字列)として発行され、これを失うとそのウォレットに保管されている暗号資産にアクセスできなくなる。

ビットコインなどの仮想通貨は総発行枚数が事前に決定されているため、バーンを行うと流通する仮想通貨が減少することになり、通貨1枚あたりの希少価値が高まり、需要が維持されれば価格上昇につながる可能性があると期待されています。

セイラー氏はこのような仕組みを「ビットコインについて素晴らしいと思う点の1つ」として挙げていて、「ビットコインで多くの財産を蓄え、自分が死去した時に秘密鍵を処分すれば、世界中のビットコイン保有者全員に比例的に貢献できる」と説明しています。

セイラー氏は、自身が亡くなった際にビットコインの秘密鍵を破棄する意向を改めて表明し、それを「ビットコインを保有する世界中の人々への比例配分による貢献」と表現しました。

死後の保有資産バーンが与える影響は?

マイクロストラテジーやマイケル・セイラー氏などは巨額のビットコインを保有しているため、それらのビットコインが売却されるとBTC価格が暴落する可能性があると懸念されます。

しかし、セイラー氏が今回語ったように「自分が死去した場合に、自分が保有するBTCを売却せずに放棄する」という対応が取られた場合には、BTCに売り圧がかかる心配がなくなるだけでなく、BTCの希少価値がさらに高まることになるため、ビットコイン価格にもプラスの影響を与える可能性があると期待されています。

今回の発言内容から判断すると、同氏が秘密鍵を破棄するのはあくまでも「セイラー氏が個人的に保有しているBTC」であり、マイクロストラテジーが保有するBTCの秘密鍵は破棄されないと予想されますが、いずれにせよこのような選択肢がセイラー氏の中にあるのはビットコイン市場にプラスであるため、一連の発言内容には注目が集まっています。

セイラー氏個人のビットコイン保有量に関する情報は限られているものの、昨年8月にはブルームバーグの報道で「セイラー氏が個人で10億ドル(約1,580億円)相当のビットコインを保有していること」が明かされています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=158.02円)

>>ビットコイン関連の最新ニュースはこちら

Bitcoin (BTC)
12,466,959 JPY (-1.14%)
83,199.06 USD
RANK

1
MARKET CAP

$1.65 T USD
VOLUME

$16.98 B USD

執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Freepikのライセンス許諾により使用

仮想通貨ニュース|新着

米国上院議員、トランプ大統領のWLFIやUSD1に懸念表明|規制当局に対応求めるNEW

米国上院議員、トランプ大統領のWLFIやUSD1に懸念表明|規制当局に対応求める

「政府での技術採用=投機とは異なる長期保有」カルダノ創設者が仮想通貨準備金にコメントNEW

「政府での技術採用=投機とは異なる長期保有」カルダノ創設者が仮想通貨準備金にコメント

米FDIC、事前承認なしでの銀行の仮想通貨取引を承認|金融規制は転換点へNEW

米FDIC、事前承認なしでの銀行の仮想通貨取引を承認|金融規制は転換点へ

リップル社、アフリカ全土での仮想通貨決済を実現|チッパーキャッシュ社と提携

リップル社、アフリカ全土での仮想通貨決済を実現|チッパーキャッシュ社と提携

ブラジル議会「ビットコイン準備金創設」合意間近か=報道

ブラジル議会「ビットコイン準備金創設」合意間近か=報道

パナマ、仮想通貨決済の合法化法案を提出|行政へのブロックチェーン導入も推進へ

パナマ、仮想通貨決済の合法化法案を提出|行政へのブロックチェーン導入も推進へ

仮想通貨入門 - 基礎知識

仮想通貨がもらえるエアドロップとは?参加方法・注意点・税金などについて解説

仮想通貨がもらえるエアドロップとは?参加方法・注意点・税金などについて解説

仮想通貨HYPE(Hyperliquid)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

仮想通貨HYPE(Hyperliquid)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

仮想通貨DEX「Hyperliquid(ハイパーリキッド)」の特徴や使い方を徹底解説

仮想通貨DEX「Hyperliquid(ハイパーリキッド)」の特徴や使い方を徹底解説

ソラナ基盤の代表的なDeFiプロジェクトを紹介|特徴・運用方法・注意点も

ソラナ基盤の代表的なDeFiプロジェクトを紹介|特徴・運用方法・注意点も

ソラナ(SOL)基盤の代表的なDAppsを紹介|使い方や注意点も

ソラナ(SOL)基盤の代表的なDAppsを紹介|使い方や注意点も

ソラナ(Solana/SOL)系ミームコインとは?代表銘柄トップ5もあわせて紹介

ソラナ(Solana/SOL)系ミームコインとは?代表銘柄トップ5もあわせて紹介

市場分析・価格予想

ビットコイン価格「FRBの金融緩和・トランプ大統領の関税緩和」で底を打つ|10xリサーチ創設者

ビットコイン価格「FRBの金融緩和・トランプ大統領の関税緩和」で底を打つ|10xリサーチ創設者

ビットコイン価格86,000ドルに回復|パウエルFRB議長「インフレのペースを緩める」

ビットコイン価格86,000ドルに回復|パウエルFRB議長「インフレのペースを緩める」

ビットコイン「100万ドル到達時に売る?売らない?」Redditユーザーの白熱議論

ビットコイン「100万ドル到達時に売る?売らない?」Redditユーザーの白熱議論

「ビットコインは究極の基軸通貨へ」25万ドルは始まりに過ぎない|ティム・ドレイパー氏

「ビットコインは究極の基軸通貨へ」25万ドルは始まりに過ぎない|ティム・ドレイパー氏

ビットコイン底値7万ドル?アーサー・ヘイズ氏「金融緩和の機を待て」

ビットコイン底値7万ドル?アーサー・ヘイズ氏「金融緩和の機を待て」

セイラー氏、ルミス議員らが登壇「米国がビットコイン導入の先頭に」BPI主催サミット

セイラー氏、ルミス議員らが登壇「米国がビットコイン導入の先頭に」BPI主催サミット