ブロックチェーンとIoTデバイスで「死んだ川」を浄化 ー フィリピン × Cypher Odin

by BITTIMES

ブロックチェーン(Blockchain)技術やIoTデバイス、人工知能(AI)などの最先端テクノロジーを活用して、川の「環境汚染問題」を解決することを目指すプロジェクトがフィリピンで開始されています。この取り組みは"死んだ川"とも言われる「パッシグ川」を浄化することを目的としており、これらの活動に参加人々には報酬としてトークンも発行される予定となっています。

こちらから読む:パッシグ川の浄化を支える「ブロックチェーン」の仕組み

水質汚染で生まれた「死んだ川」|フィリピン

フィリピン北部のルソン島にあるバエ湖(Laguna de Bay)とマニラ湾を結ぶパッシグ川は、毎年63,700トンものプラスチックごみなどが投棄されており「フィリピンで8番目に汚染された川」と言われています。以前はスペインのマニラで重要な輸送ルートと水源となっていたものの、現在は「水質汚染」によって生物が生きていけない状態となっており、生物学者には「死んだ川」と呼ばれています。

パッシグリハビリテーション協議会(PRRC)は長さ25kmのパッシグ川を浄化するために、地元のブロックチェーン企業である「Cypher Odin(サイファー・オーディン)」と提携しました。

フィリピン当局は、川やその他の水域を浄化するためにブロックチェーン技術を活用し、それらの活動に参加する人々への報酬としてトークンを発行することを計画しています。

ブロックチェーンで環境問題に取り組む|Cypher Odin

BOTCOIN

Cypher OdinとPRRCは、このパッシグ川をブロックチェーン、仮想通貨、AI(人工知能)、IoTデバイスなどの技術を活用することによって、再び綺麗で豊かな川へと生き返らせるための取り組みを行なっています。

ブロックチェーンとIoTデバイスでゴミの情報を収集・管理

フィリピン政府は、これまでにも「パッシグ川」を浄化するためのあらゆる方法を試してきたと伝えています。
1989年には、デンマーク当局者の助けを借りて川を蘇生させるための"初の試み"が開始されており、1990年代初頭には、PRRCが「寄付キャンペーン」を通じて"2度目の試み"を開始しています。評議会は、今回で3度目となるこの試みが"栄光の時代"を取り戻すためのきっかけになるとなると考えています。

Cypher Odinは、IoT(Internet of Things)デバイスを川沿いに設置して水質と潮位を監視すると共に、ブロックチェーン上で管理されるその他の関連データを使用して進行状況をリアルタイムで追跡および監視します。

Cypher OdinのCEOであるMariano Villafuerte(マリアーノ・ヴィラフエルト)氏は今回のプロジェクトについて次のように述べています。

私たちは、これらのIoTデバイスから集めたすべてのデータを収集し、処理して、プラスチックやゴミがどこから来ているのか、どのように動いているのかといった包括的な情報を収集します。

この方法を用いることによって、瓦礫の山と化したこの川を浄化するための最善の方法を分析して作業に取り組むことができます。

仮想通貨「BOTcoin」の報酬とスマートシティ計画

Cypher Odinは、パッシグ川の浄化に貢献したコミュニティや企業に対して同社が発行している仮想通貨「BOTcoin」による報酬を与えることでこれらの活動の支援を行います。

マリアーノ氏は『これらの取り組みは仮想通貨によって資金提供が行われる予定である』と述べており『BOTcoinを通じて"よりスマートな市民"を生む"スマート・シティ"を構築することを計画している』と説明しています。

同氏はこの取り組みによって、廃棄物の管理、植林、水の浄化、海上輸送などの様々な問題を解決することができると説明しており、『フィリピンを「スマート・アイランド」と「スマート・シティー」に向けた活動を行う最先端国家として位置付けることができるだろう』と述べています。

また最終的な目的については『パッシグ川が人々の期待を遥かに上回るほど賑わっている景色を見ること』だと述べています。

ブロックチェーン技術はすでにその他のプロジェクトでも環境問題を解決するために役立てられています。この新しい技術を用いて大規模な計画に挑戦しているこれらのプロジェクトはこれから世界中の環境汚染に対処するための重要な役割を果たす可能性を秘めています。

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