仮想通貨でチャージ可能に?電子マネー「Suica」などへの対応検討:ディーカレット
仮想通貨交換業者として金融庁から正式に認可を受けたばかりの「株式会社ディーカレット(DeCurret)」が、JR東日本が発行する「Suica(スイカ)」をはじめとする複数の電子マネーを仮想通貨(暗号資産)でチャージすることができるサービスを2019年6月から開始することを検討していることがテレビ朝日のニュース番組で明らかになりました。
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Suicaを含む「複数の電子マネー」に仮想通貨チャージ
金融庁から仮想通貨交換業者として正式に認可を受けた「株式会社ディーカレット(DeCurret)」は、JR東日本が発行する「Suica(スイカ)」を含む、複数の電子マネーに仮想通貨でチャージすることができる国内初のサービスを検討していると伝えられています。
「Suica」は、日本国内で7,500万枚も発行されている電子マネーであり、電車やバスなどの交通機関や大手コンビニなど58万店で利用することができます。
報道によると、同社はこのサービスを今年6月から開始することを検討しているとされており、国内で急速に進む「キャッシュレス化」の動きと共に仮想通貨が普及していくのではないか?と注目が集まっています。
国内大手19社から出資を受ける「ディーカレット」
「ディーカレット(DeCurret)」は、JR東日本だけでなく、
・株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)
・伊藤忠商事株式会社
・株式会社ビックカメラ
・ヤマトホールディングス株式会社
などといった、国内の大手企業19社から出資を受けています。
ディーカレットのパートナー企業(画像:decurret.com)
先日「仮想通貨交換業者」として正式に登録を完了した同社は、2019年3月27日から登録受付を開始しており、2019年4月16日から仮想通貨の現物取引サービスを開始する予定となっています。
取り扱う仮想通貨は、
・ビットコイン(Bitcoin/BTC)
・イーサリアム(Ethereum/ETH)
・ライトコイン(Litecoin/LTC)
・リップル(Ripple/XRP)
・ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)
となっており、イーサリアムは今年の夏頃から取り扱いが開始される予定となっています。これら全ての仮想通貨がチャージに利用できるようになるかどうかは不明であるものの、その可能性もあると考えられるため、今後の同社からの発表には期待が高まります。
「ディーカレット」に関する詳しい情報は以下の公式サイトをどうぞ
>「ディーカレット」の公式サイトはこちら
追記:現時点での具体的な計画はなし
追記:2019年3月27日
ディーカレットの代表取締役社長である時田一広氏は、今回の報道で話題となった「Suicaなどの電子マネーを仮想通貨でチャージできる」という報道について、「検討はしているものの、現時点では具体的な計画はない」と語っており、"報道されているほどの具体的な計画はない"ということを説明しています。
しかしJR東日本の常務執行役員である野口忍氏は、2019年3月27日に開催された事業説明会の中で、「デジタル通貨には大きな可能性がある」と語っており、最初のステップとして「デジタル通貨からSuicaへのチャージ」を現実のものにするための方法をディーカレットと共に検討していきたいと考えていることを説明しています。
期待されていた"6月にサービスが開始される可能性"はやや薄まったものの、このような計画があることは間違いないため、今後の進展を待ちましょう。
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