サイバー攻撃倍増「ブロックチェーン・仮想通貨」などがターゲットに|警察庁2018年調査

by BITTIMES

警察庁は「2018年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢」などについてまとめた調査レポートを公開しました。この報告書には、仮想通貨ブロックチェーンIoTデバイスなどをターゲットにしたアクセスが前年に比べて倍増していることが記されています。

こちらから読む:仮想通貨業界につきまとう「犯罪」関連ニュース

サイバー攻撃の被害額は「100倍」に増加

警察庁が公開した「平成30年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」では、インターネットとの接続点に設置したセンサーで検知したアクセス件数が、平成30年は「1日1IPアドレス当たり2,752.8件」と増加傾向にあることが示されており、仮想通貨などを標的としたアクセスが年間を通じて観測されたことが報告されています。

公開されたレポートでは「メールの送受信」や「ウェブサイトの閲覧」など一般に広く利用されているポート(1023以下のポート)に対するアクセス件数が平成28年以降は減少傾向に転じている中で、それ以外のポート(1024以上のポート)に対するアクセス数は増加傾向にあり、平成30年は前年の約2倍である「1702.8件」になったと発表されています。

警察庁「平成30年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」(出典:npa.go.jp)警察庁「平成30年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」(出典:npa.go.jp

このサイバー攻撃は多くが日本国外から行われており、日本で行われた比率は1.6%でした。
朝日新聞の報告によると、海外で行われた攻撃は、
ロシア(20.8%)
中国(14.1%)
アメリカ(12.6%)
オランダ(6%)
ウクライナ(5.1%)
の順番であるとされています。

平成30年、仮想通貨の不正送金による犯罪は169件検出されており前年の20倍です。このようなサイバー攻撃による被害額は約677億円となっており、前年の6億6,200万円と比較して100倍を超えています。

イーサリアム(ETH)・イオス(EOS)などが標的に

今回公開された報告書では、仮想通貨イーサリアム(ETH)のネットワークを標的としているとみられる宛先ポートの「8545/TCP」に対するアクセスなど、仮想通貨やマイニングのソフトウェアを標的とするアクセスを年間通じて観測したとも報告されています。

2018年1月以降はイーサリアムのマイニングソフト「クレイモア」を標的としたアクセスを、5月以降は仮想通貨イオス(EOS)を標的とした探索行為だとみられるアクセスの増加が観測されています。

また、2018年2月には「Android TV BOX」などの端末に感染し、使用者に知られずに仮想通貨モネロ(XMR)のマイニングを行う不正プログラム「ADB.Miner」のアクセスが3月下旬以降に増加していることも観測されています。

昨年は世界中の仮想通貨取引所から「サイバー攻撃」の被害報告が相次ぎ、大きな問題となりました。このような事件を受け、現在は多くの仮想通貨取引所やプラットフォームが「セキュリティの強化」などに取り組んでいますが、今後もサイバー犯罪は定期的に発生すると予想されます。仮想通貨を保有している方は、今後も自分自身でしっかりと資産管理を行うことが重要です。

仮想通貨をより安全に保管するためのハードウェアウォレットLedger NanoXの購入は以下の公式代理店からどうぞ。

Ledger NanoXの購入はこちら

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連のある仮想通貨ニュース

Brave Wallet:iOS・Android版アプリでも「Solana DApps」への接続が可能に

Brave Wallet:iOS・Android版アプリでも「Solana DApps」への接続が可能に

タイ最大級の音楽フェス「Mystic Valley」独自仮想通貨MYST導入へ

タイ最大級の音楽フェス「Mystic Valley」独自仮想通貨MYST導入へ

Ripple社「ローン関連の新事業」展開か|公式サイトで製品管理ディレクターの求人募集

Ripple社「ローン関連の新事業」展開か|公式サイトで製品管理ディレクターの求人募集

BINANCE:暗号資産の「証拠金取引」開始は近い|バグの可能性調査など最終テストへ

BINANCE:暗号資産の「証拠金取引」開始は近い|バグの可能性調査など最終テストへ

資産運用大手「Fidelity」暗号資産・メタバース・NFT関連で3つの商標出願

資産運用大手「Fidelity」暗号資産・メタバース・NFT関連で3つの商標出願

米TIMEマガジン「暗号資産の説明動画制作」でGrayscaleと提携|BTC保有の報告も

米TIMEマガジン「暗号資産の説明動画制作」でGrayscaleと提携|BTC保有の報告も

注目度の高い仮想通貨ニュース

米SEC:Coinbaseに対して「訴訟の可能性」を警告|証券法違反の疑いで

米SEC:Coinbaseに対して「訴訟の可能性」を警告|証券法違反の疑いで

エイプコイン(ApeCoin/APE)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

エイプコイン(ApeCoin/APE)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

ロバート・キヨサキ氏「経済危機が迫っている」と警告|金・銀・BTCへの投資を推奨

ロバート・キヨサキ氏「経済危機が迫っている」と警告|金・銀・BTCへの投資を推奨

米Coinbase:OMGなど「仮想通貨6銘柄の上場廃止」を発表|一部銘柄は10%以上下落

米Coinbase:OMGなど「仮想通貨6銘柄の上場廃止」を発表|一部銘柄は10%以上下落

NFTにユーティリティを提供するプロジェクト「PORT」始動:株式会社comeal

NFTにユーティリティを提供するプロジェクト「PORT」始動:株式会社comeal

RSTAKINGのセキュリティ部門責任者Lee Kohn氏が語る、WEB3・ステーキング・暗号通貨

RSTAKINGのセキュリティ部門責任者Lee Kohn氏が語る、WEB3・ステーキング・暗号通貨

Sweatcoin:米国で「SWEAT」と「Sweat Wallet」リリースへ

Sweatcoin:米国で「SWEAT」と「Sweat Wallet」リリースへ

ブロックチェーン・暗号資産ニュース週間まとめ|2023年2月19日〜25日

ブロックチェーン・暗号資産ニュース週間まとめ|2023年2月19日〜25日

Astar活用の観光DXサービス「スマホ de おみやげ」公開|第一弾は三重県松阪市と協力

Astar活用の観光DXサービス「スマホ de おみやげ」公開|第一弾は三重県松阪市と協力

Brave Wallet:仮想通貨を法定通貨に交換できる「オフランプ機能」追加|利用方法・対応銘柄も

Brave Wallet:仮想通貨を法定通貨に交換できる「オフランプ機能」追加|利用方法・対応銘柄も

分散型音楽配信のAudius「TikTokに関する2つの新機能」追加|AUDIO価格も上昇

分散型音楽配信のAudius「TikTokに関する2つの新機能」追加|AUDIO価格も上昇

コインチェック:The Sandboxのメタバース土地区画「ESTATE」販売へ

コインチェック:The Sandboxのメタバース土地区画「ESTATE」販売へ

仮想通貨ニュース | 新着記事一覧

仮想通貨まとめ一覧

Nippon Idol Token(NIDT)とは?基本情報・特徴・取扱う暗号資産取引所など

Nippon Idol Token(NIDT)とは?基本情報・特徴・取扱う暗号資産取引所など

米ドル連動ステーブルコインのリアルタイム価格・チャート一覧

米ドル連動ステーブルコインのリアルタイム価格・チャート一覧

エイプコイン(ApeCoin/APE)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

エイプコイン(ApeCoin/APE)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

FiNANCiEのフィナンシェトークン(FNCT)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

FiNANCiEのフィナンシェトークン(FNCT)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

The Open Networkのトンコイン(Toncoin/TON)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

The Open Networkのトンコイン(Toncoin/TON)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

Efinityのエフィニティトークン(EFI)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

Efinityのエフィニティトークン(EFI)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

人気のタグから探す