仮想通貨市場で悪化する「ウォッシュトレード」問題|信頼できる取引所は?
仮想通貨に関する様々な情報を提供するサービス「CoinGecko」の共同設立者であるBobby Ong氏は、「BlockTV」とのインタビューの中で"仮想通貨市場では依然として市場操作が行われており、ウォッシュトレード(水増し取引)も悪化している"と報告しました。同氏は信頼できるデータを提供している取引所などもあげています。
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ウォッシュトレード・市場操作は「今も増加中」
CoinGeckoの共同設立者であるBobby Ong氏は、「BlockTV」に出演した際に仮想通貨市場でウォッシュトレード(水増し取引)や市場操作が悪化していると報告しました
Crypto data and analytics firm @coingecko claims that the trend of wash trading and market manipulation is actually getting even worse, according to its founder @bobbyong
— BLOCKTV (@BLOCKTVnews) November 7, 2019
See full interview: https://t.co/jMIjBvxrdq pic.twitter.com/odjs5AWU9h
仮想通貨データ分析会社「CoinGecko」の創業者Bobby Ong氏によると、実際にはウォッシュトレードと市場操作はさらに悪化している傾向にあるといいます。
ウォッシュトレードとは、金融商品を同時に同価格で売買して偽の取引量を生み出すことによって、市場が活発化しているように見せかける行為のことであり、他の投資家に誤解を与える可能性もあるため日本では法律で禁止されています。
Bobby Ong氏によると、現物市場の取引量はもはや"信頼できるソースとして使用できない"ほどにまで悪化してきており、かなりの量のウォッシュトレードが行われている取引所が数多く存在するとのことです。
信頼できるのは「日本・米国などの規制された取引所」
Bobby Ong氏は、このような現状において"信頼できる仮想通貨取引量"を取得するための唯一の方法は「しっかりと規制された仮想通貨取引所からデータを取得すること」だと断言しています。
具体的には「日本や米国などの認可された仮想通貨取引所」を信頼できるソースとしてあげており、これらの規制された取引所は正当な取引量が提示されていると説明しています。
しかしその一方で"規制されていない取引所"に関しては「どれがウォッシュトレードで、どれがウォッシュトレードではないか」を識別することは非常に難しいとしています。
CoinGeckoは今年9月に、仮想通貨取引所の透明性を改善することを目的とした「信頼スコア 2.0(Trust Score 2.0)」を導入したことを発表しました。同社が公開している「トラストスコアに基づいた仮想通貨取引所ランキング」では、
1.Binance(バイナンス)
2.Kraken(クラーケン)
3.Bitfinex(ビットフィネックス)
がTOP3にランクインしており、日本国内でサービスを提供している取引所のランキングに関しては、
12.bitFlyer(ビットフライヤー)
13.bitbank(ビットバンク)
16.Zaif(ザイフ)
21.BITMAX(ビットマックス)
23.Liquid(リキッド)
49.Coincheck(コインチェック)
55.GMOコイン
といった順位になっています(2019年11月8日時点)。