IOTA技術で「プラスチックごみのリサイクル」を推進:ドイツバイオテック協会BIOTA
ドイツのバイオテクノロジー協会である「BIOTA」は、プラスチックごみのリサイクルを促進するために仮想通貨アイオータ(IOTA/MIOTA)の分散型台帳技術を活用した「Deposy」と呼ばれるプロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトはブロックチェーンとモノのインターネット(IoT)を使用してプラスチック廃棄物を効率的に収集しています。
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リサイクル貢献者に「仮想通貨」を還元
アイオータ(IOTA/MIOTA)の分散型台帳技術を活用したプロジェクト「Deposy」は、"ゴミのリサイクル"に貢献した人々に仮想通貨を与えることによって消費者から直接プラスチックごみを収集することを目指しています。このプロジェクトが進むことによって、リサイクルコストを削減し、ゴミの分別を促進することができると期待されています。
このプロジェクトは「IOTAの分散型台帳技術」や「仮想通貨」を使用して、リサイクル時の支払いを処理しています。これにより、事実上誰もがプラスチック廃棄物を引き渡すことによって、それに対する支払いを受けることができるようになります。
このプロジェクトは、会社側が報酬金を支払うわけでなく、プラスチックを扱う製品に"プラスチック包装代としての追加費用"を上乗せすることによってプロジェクトを成り立たせています。これらのプラスチック製品のパッケージにはQRコードが付属しているため、リサイクル時にこのQRコードをスキャンすることによって仮想通貨で払い戻しを受けることができます。この仮想通貨はIOTAのデジタルウォレットに送金されるとのことです。
また「Deposyは、プラスチック包装代として上乗せされる追加費用よりも多い金額を返金できるようになることも期待している」とも伝えられています。IOTAを使用する利点の1つとしては「トランザクションコストがないため、少額の支払いに適しているからだ」と説明されています。
しかし、誰もが仮想通貨ウォレットを持っている訳ではないため、Deposyはスイスの企業「Omoku」と提携してIOTAの支払いをユーロ(EUR)やその他の法定通貨に変換するソフトウェアレイヤーを提供しています。これによって、より多くの人々がリサイクルに参加できるようになると期待されます。
ゴミの回収プロセスも「IoT」で合理化
「Deposy」のプロジェクトが進むことによって、プラスチックゴミの問題が大幅に改善すると期待されますが、実際にはまだ問題点も残されていると報告されています。プラスチックには8つの種類が存在し、リサイクルの複雑さ増しているため、ゴミ箱はそれらの種類を分別するための仕組みが必要となります。そのため開発チームは現在この問題を解決するための取り組みを行っているとのことです。
また「Deposy」は、ゴミ箱の回収作業を効率化するために「Lidbot(リッドボット)」とも協力しています。「Lidbot」のソリューションはゴミ箱に取り付けることによって、ゴミが満杯になると会社に通知を行うIoTセンサーを搭載しているため、無駄な回収作業を減らし、必要な時だけゴミの回収を行うことができます。
このセンサーは区画ごとにエリアを分割し、そこに基地局を配置して無線通信を行うセルラー方式が採用されており、ブロックチェーンにデータをアップロードする仕組みとなっているため、信頼できるデータでリサイクルプロセスを合理化することができます。
Deposyプロジェクトは現在初期段階にあり、開発チームはプロトタイプの開発に取り組んでいるとのことです。プロジェクトの詳細は以下の公式サイトをご覧ください。
>>「Deposy」の公式サイトはこちら
>>「Lidbot」の公式サイトはこちら
2019年12月6日|アイオータ(IOTA/MIOTA)の価格
アイオータ(IOTA/MIOTA)の価格は、先月25日に21円近くまで下落して以降は横ばいの状態が続いており、2019年12月6日時点では「1MIOTA=22.36円」で取引されています。
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