
新型コロナウイルスで「デジタル通貨」導入が進む?フィリピン大手銀行CEOが予想
フィリピンの大手商業銀行「UnionBank(ユニオンバンク)」のCEOであるEdwin Bautista氏は『新型コロナウイルス(Covid-19)の感染拡大が続くことによって従来の現金システムは徐々に弱体化し、銀行のデジタル化が加速することになる』と語っています。
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感染拡大による「デジタル化の需要増加」
イギリスのビジネス・金融誌である「EUROMONEY」の報告によると、フィリピンの大手商業銀行「UnionBank(ユニオンバンク)」のCEOであるEdwin Bautista氏は『新型コロナウイルスの感染拡大はオンラインバンキングサービスの需要増加を引き起こしており、すべて銀行ではデジタル化の必要性が高まっている』と指摘しています。
新型コロナウイルスの感染者が拡大していることを受けて、世界各国では人々が日常的に使用する"紙幣"でウイルスが拡散することを懸念する意見が数多く出ており、一部の地域では「紙幣の流通停止・焼却・消毒」などが実施されていることも報告されています。
このような"紙幣に対する懸念"はフィリピンでも高まっているようで、UnionBankでは今年3月に7,000個のアカウントが"100%デジタル"で開設されており、同じ月に20,000人もの人々がデジタルアプリをダウンロードしたと報告されています。
現金システムの弱体化で「デジタル通貨導入」が進む?
「UnionBank」は早い時期からデジタル化に向けた取り組みを進めており、昨年7月にはフィリピンペソ(PHP)に連動したステーブルコイン「PHX」を発行し、最初の取引を完了したことが報告されていました。
今回の報道でも同銀行が新型コロナウイルスへの対応をいち早く実施したことが報告されており、「現場以外のすべてのスタッフに在宅勤務を命じたことによって、75%のスタッフがリモートで作業しているにもかかわらず、95%の支店が営業している」と説明されています。
Edwin Bautista氏は『新型コロナウイルスの影響が長引くほど、従来の現金流通システムは弱体化する』と述べており、それによって銀行は「デジタル決済・デジタル通貨・QRコード決済」場合によっては「仮想通貨やデジタルトークン」のテスト・開発・展開にオープンになると予想しています。
新型コロナウイルスは世界中の経済に深刻な影響を与えていますが、Bautista氏は"デジタル化"という解決策が「銀行にとっての新しい機会を示している」とも語っています。

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