
AirAsia物流部門:ブロックチェーン基盤の「貨物予約プラットフォーム」を発表
格安航空会社として知られる「AirAsia(エアアジア)」の物流部門「Teleport(テレポート)」は、2020年4月16日にブロックチェーン技術を活用した世界初のデジタル貨物予約プラットフォームである「Freightchain(フライトチェーン)」を発表しました。
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ブロックチェーンで貨物輸送プロセスを簡素化
AirAsia(エアアジア)の物流部門が発表した「Freightchain(フライトチェーン)」は、ブロックチェーン上に構築された航空貨物用のデジタルネットワークです。このネットワークはブロックチェーン上で荷物の情報を管理することによって、荷送人が利用可能なフライトを素早く確認して荷物を送ることができるようになっており、航空会社側も余分なフライトを活用することができるようになっています。
Freightchain(フライトチェーン)は荷物に関する情報を予約情報などを記録した安全なデータベースとして機能するため、このネットワークに接続された荷送人や運送会社は、これまで時間がかかっていた複雑なやりとりを行うことなくリアルタイムでオンデマンド予約することができるとされています。
AirAsiaは新型コロナウイルスが世界中に蔓延している現代社会で救急医療品や医療機器のグローバルサプライチェーンを維持するためには「緊急の航空貨物を透明性の高い状態でリアルタイムに入札・確認できるソフトウェア」が必要不可欠だと説明しています。
Freightchainの最高技術責任者であるVishal Batra(ヴィシャル・バトラ)氏は、次のように述べています。
私たちは、新型コロナウイルスのパンデミックによってグローバルサプライチェーンが不安定化しているこのタイミングであえて「Freightchain」を立ち上げました。
「Freightchain」のようなアジャイルソフトウェアプラットフォームは、急速に変化する環境の中で不均一な需要と供給を結びつけるのに役立ちます。信頼と透明性が今まで以上に必要とされています。
「Freightchain」を用いた最初のテスト予約は、インド・バンガロールからモンゴル・ウランバートルに医薬品を出荷する際に行われ実際に成功したと伝えられています。バンガロールからウランバートルへの直行便は利用できないため、荷送人は電話やメールで複数の航空会社やエージェントに取り継ぎ便があるかどうかを手動で問い合わせる必要があったものの、「Freightchain」を用いることによって予約プロセスを簡素化し、運送業者の旅程確認を10倍早くしたと報告されています。

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