スイス金融市場監督局:B2B向け銀行の「仮想通貨関連業務」を初認可
スイスで2007年に設立されたB2B取引(*1)に特化した銀行である「InCore Bank(インコア銀行)」は、2020年5月29日に「スイス金融市場監督局(FINMA)」から"仮想通貨(暗号資産)関連業務を行う許可を得たこと"を明らかにしました。スイスでB2B向け銀行の仮想通貨取引が認可されたのは今回が初だと報告されています。
(*1)B2B:Business to Businessの略。企業・法人間から企業・法人への企業間取引のことを指す。
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InCore Bankの「仮想通貨関連業務」を認可
仮想通貨(暗号通貨)関連の業務を行う許可を得た「InCore Bank(インコア銀行)」は、スイスで2007年に設立されたB2B取引に特化した銀行であり、銀行・証券会社・資産運用会社・フィンテック企業などに銀行サービスおよびアウトソーシングサービスを提供しています。
今回の発表では、インコア銀行が「スイス金融市場監督局(FINMA)」から仮想通貨関連業務を行う許可を得たことが報告されており、これによってインコア銀行の顧客(機関投資家)は銀行内でデジタル資産を取引・保有・送金することができるようになると伝えられています。
インコア銀行はここ数ヶ月の間に「デジタルサービス部門」を立ち上げて新しいサービスを導入するためのの戦略プロジェクトを構築していたとのことで、仮想通貨関連の主要企業である「Crypto Finance AG」などとも協力していたととされています。
さらに同銀行は「独自トークンの開発」も許可されているため、次のステップでは「証券・カストディ・セキュリティトークン」などへとサービスを拡大すると共に、スイスのITコンサルティング企業である「Inacta(イナクタ)」と協力して"資産のトークン化"の分野でさらなるサービスを開発していくとも説明しています。
スイスは金融分野で特に大きな影響力を持っていることでも知られているため、今回「インコア銀行」が仮想通貨関連業務の認可を受けたことによって、"銀行による仮想通貨関連サービスの提供"が国際的にも拡大していく可能性があると期待されています。