仮想通貨BATが稼げる次世代ブラウザ「Brave」とは?基本情報・特徴などを解説
暗号資産ベーシック・アテンション・トークン(Basic Attention Token/BAT)を稼ぐことができるプライバシー重視の次世代ブラウザ「Brave(ブレイブ)」に関する基本情報や特徴をなどをわかりやすく解説するとともに、仮想通貨BATを取扱う暗号資産取引所・価格・チャート・関連リンクなどの情報もまとめて掲載しています。
Brave(ブレイブ)とは
Brave(ブレイブ)は、第三者の広告やトラッカーをブロックする機能が実装されているプライバシーを重視した次世代型ブラウザであり、仮想通貨ベーシック・アテンション・トークン(Basic Attention Token/BAT)を用いた報酬機能「Brave Rewards」なども搭載されています。
従来のブラウザでは「ユーザーの個人情報や閲覧履歴などを取得して、個々のユーザーに最適な広告を表示することによって広告費を稼ぐ」といった手法が採用されていましたが、Braveでは「広告表示をユーザー自身が決定できる仕組み」が採用されているため、広告表示をオフにして無駄な広告をブロックすれば、データ使用料や読み込み時間を削減して、より早くウェブサイトなどを表示できます。
なお、ユーザーがBraveからの広告配信を許可した場合はBraveがブラウザ利用に関するデータをもとに広告を配信しますが、このデータはユーザーのデバイス内に保存されるようプライバシーに配慮されています。また、広告配信の頻度はユーザー側で設定することも可能です。
また、Braveブラウザには自己管理型の仮想通貨ウォレットである「Brave Wallet(ブレイブウォレット)」も標準搭載されているため、ユーザーは自分自身で仮想通貨を管理しながら、Braveブラウザで各種Web3サービスにウォレットを接続して、様々なWeb3サービスを楽しむことができます。
Basic Attention Token(BAT)とは?
ベーシック・アテンション・トークン(Basic Attention Token/BAT)とは、プライバシー重視の次世代型ブラウザ「Brave」で使用されている暗号資産・ネイティブトークンです。BATはイーサリアムのブロックチェーンを基盤とした「ERC-20トークン」として発行されています。
Braveブラウザには「Brave Rewards」と呼ばれる仮想通貨報酬機能が搭載されているため、Brave利用者はこの仮想通貨報酬機能でBATを獲得したり使用したりできます。Braveでは『Braveからの広告配信を受けるかどうか』を自分で選択することが可能で、この広告配信を許可して広告を閲覧すると仮想通貨BATで報酬を受け取ることができます。
Braveブラウザにもチップ機能も搭載されているため、希望する場合は自分が保有するBATでウェブサイト運営者やコンテンツ提供者にBATでチップを贈ることもできます。「ウェブサイト・Twitter・YouTube・Twitch・Vimeo・Reddit・GitHub」などでコンテンツを配信しているクリエイターは、クリエイター登録の作業を行うことでBATチップを受け取れるようにすることも可能です。
BATは世界中の様々な暗号資産取引所やサービスでも採用されているため、暗号資産取引所でドル・円などの法定通貨や他の仮想通貨と交換したり、BAT決済対応店舗での支払いに使用することもできます。
Brave・BATの特徴
Brave・BATの特徴としては以下のようなことが挙げられます。
仮想通貨報酬機能「Brave Rewards」
Braveブラウザには、広告配信を受け取るユーザーにBAT報酬を付与したり、ウェブサイトなどのコンテンツ提供者にBATで寄付できる「Brave Rewards(ブレイブ・リワード)」という仮想通貨報酬機能が搭載されています。
Brave Rewards(ブレイブ・リワード)は「広告主・Brave利用者・WEBコンテンツクリエイター」の3者を繋ぐ仕組みとなっており、『広告主がBraveに広告配信を依頼する→広告表示を許可したBrave利用者に広告が配信される→広告を閲覧したBrave利用者にBAT報酬が付与される→Brave利用者はBATでコンテンツクリエイターに寄付できる』といった流れでBATが循環しています。
このような仕組みを採用することによって『広告閲覧者も報酬を受け取ることができるようになり、広告のクリック数も増加する』という関係者全員に嬉しい環境が実現しています。
Braveブラウザにおける「BAT投げ銭機能」
Braveブラウザでは「ウェブサイト・Twitter・YouTube・Twitch・Vimeo・Reddit・GitHub」などといった様々なコンテンツにBATを寄付することができるボタンが設置されているため、仮想通貨BATを保有している場合はそのBATを用いて簡単に投げ銭を行うことができます。
この投げ銭機能では「一回だけの寄付」に加えて「一定額を定期的に寄付する機能」も提供されているため、自分が応援したいコンテンツクリエイターを簡単に支援することができます。
「ウェブサイト・Twitter・YouTube・Twitch・Vimeo・Reddit・GitHub」などでコンテンツを配信している場合はクリエイター登録を行うことができるため、Braveブラウザでクリエイター登録の作業を行えば、BATでチップを受け取ることが可能となります。
Braveクリエイターの登録・設定はこちら
Braveクリエイターの「bitFlyer連携サービス」
Braveは暗号資産取引所「bitFlyer(ビットフライヤー)」との連携サービスを提供しているため、ウェブサイト運営者、Twitterアカウント保有者・YouTubeチャンネル保有者などは『Braveクリエイター』としての登録を行なった上で、bitFlyerアカウントをBraveクリエイターアカウントに連携させることによって、Braveユーザーから寄付されたBATをビットフライヤーのウォレットで受け取ることができます。bitFlyerウォレットで受け取ったBATは日本円に換金したり、他の暗号資産に交換することが可能です。
また、2021年5月13日には「一般ユーザー向けのBraveブラウザ連携機能」も提供開始されているため、Braveブラウザ内で獲得したBATをbitFlyerアカウントで獲得したり、bitFlyerで売買することが可能となりました。
仮想通貨⇄法定通貨の相互交換「オン/オフランプ機能」
Braveブラウザに搭載されている「Brave Wallet」には、ウォレット内で暗号資産を購入・売却することができる「オンランプ/オフランプ機能」が搭載されています。オンランプとは法定通貨を仮想通貨に交換する「購入」、オフランプとは仮想通貨を法定通貨に交換する「売却」のことで、Brave Walletでは購入・売却の両方が可能となっています。
仮想通貨の売買は「RampNetwork」を介して行われる仕組みで、仮想通貨の購入は「Brave Wallet(ウォレット)」のページから「購入する」のボタンをクリックすることによって行うことが可能、仮想通貨の売却は以下の手順で行うことが可能となっています。
- 最新のBraveデスクトップ版ブラウザで「Brave Wallet」の画面を開く。Brave Walletはブラウザ右上にあるウォレットアイコンをクリックするか、URLバーで「brave://wallet」にアクセスすることで開くことが可能。
- メインポートフォリオページから売却したい仮想通貨をクリック。
- その仮想通貨がオフランプ可能(売却可能)であれば、その資産を保有しているアカウントのリストの中に「SELL(売却)」のボタンが表示されます。
- SELL(売却)をクリックして、売却する金額を入力します。
- 準備ができたら「Sell with Ramp」をクリックして、Rampのサイトへ進んで手続きを完了します。
オンランプ/オフランプ機能を利用できる地域は限られているものの、提供地域は徐々に拡大されていく予定で、対象地域では主要な暗号資産を含めた様々な暗号資産を簡単に売買できるようになっています。
売買可能な仮想通貨のリストなどはこちら
AIが検索結果を要約「サマライザー機能」
Braveは独自の検索エンジンである「Brave Search」も提供していますが、Brave Searchでは検索結果ページの上部に人工知能(AI)が簡潔に要点をまとめた回答を表示する「サマライザー機能」が提供されています。
Braveは根拠のない主張をしがちな単純なジェネラティブAIモデルではなく、Web上に存在する複数の情報源を処理するための大規模言語モデル(LLM)を構築しているため、より簡潔で正確な答えがまとまりのある言葉で表示されるようになっています。
検索結果ランキングのカスタム機能なども搭載
Basic Attention Token(BAT)の基本情報
トークン名称 | ベーシック・アテンション・トークン(Basic Attention Token) |
ティッカーシンボル | BAT |
発行開始日 | 2017年5月31日 |
トークン規格 | ERC-20 |
発行上限 | 1,500,000,000 BAT |
Basic Attention Token(BAT)の価格・チャート
Basic Attention Token(BAT)を取扱う暗号資産取引所
ベーシック・アテンション・トークン(Basic Attention Token/BAT)を取り扱っている日本国内の暗号資産取引所としては以下のような取引所が挙げられます(2023年3月時点)。
・Coincheck(コインチェック)
・bitFlyer(ビットフライヤー)
・BITPoint Japan(ビットポイントジャパン)
・bitbank(ビットバンク)
・BitTrade(ビットトレード)
・OKCoinJapan(オーケーコインジャパン)
・GMOコイン
・Kraken(クラーケン)
・Liquid(リキッド)
・Coinbase Japan(コインベース・ジャパン)
Basic Attention Token(BAT)対応のウォレット
ベーシック・アテンション・トークン(Basic Attention Token/BAT)を保管することができる代表的なウォレットとして以下のようなものが挙げられます。
・Trezor(トレザー)
・Ledger(レジャー)
・MetaMask(メタマスク)
・MyEtherWallet(マイイーサウォレット)
Basic Attention Token(BAT)関連リンク
・BAT公式サイト(日本語)
・BAT公式サイト(英語)
・Brave公式サイト(日本語)
・BAT公式Twitter(英語)
・BAT公式Telegram(英語)
・Brave公式ブログ(日本語)
・Brave公式YouTube
・BATのRedditコミュニティ
・ソースコード(GitHub)
・ホワイトペーパー
・エクスプローラー①(Etherscan)
・エクスプローラー②(Ethplorer)
・エクスプローラー③(Blockchair)