Tesla(テスラ)「保有するビットコインの10%」を売却|流動性の高さを賞賛
Elon Musk(イーロン・マスク)氏が率いる米国の大手電気自動車メーカー「Tesla(テスラ)」は2021年4月26日に、同社が保有していたビットコイン(BTC)の一部を2021年第1四半期に売却し、2億7200万ドル(約294億円)の純収入を得たことを報告しました。Tesla社の最高財務責任者は『ビットコインを売却した際に、BTC市場の流動性の高さに感心した』とも語っています。
Tesla:保有するBTC「約294億円相当」を売却
Tesla(テスラ)は2021年4月26日に、同社が保有していたビットコイン(BTC)の一部を2021年第1四半期に売却し、2億7200万ドル(約294億円)の純収入を得たことを報告しました。
(画像:Teslaの2021年第1四半期報告書)
同社は今年2月に『仮想通貨ビットコインに15億ドル(約1,500億円)を投資したこと』を発表しており、先月24日にはビットコイン決済に対応した上で『支払われたビットコインはBTCのまま保有する』ということを明らかにしていました。
今回の発表では「売却したビットコインの具体的な枚数」については明かされていないものの、TeslaのCEOであるElon Musk(イーロン・マスク)氏は2021年4月27日のツイートで『バランスシート上で現金の代替としての流動性を証明するために保有するBTCの10%を売却した』と語っており、『個人で保有しているビットコインは全く売却していない』とも説明しています。
「今後もビットコインを保有していく」とも説明
Tesla社の最高財務責任者であるZachary Kirkhorn氏は、四半期決済発表の中で『Teslaはビットコインの長期的な価値を信じており、今後も自動車の販売で得たビットコインを保有していく方針だ』と語ったとも報告されています。
ビットコインは会社が普段利用しない準備資金を保管するための良い手段であり、実際に良いリターンも得られているため、今後の動向に注目しています。3月末にビットコインを売却した際に、ビットコイン市場の流動性の高さに感心しました。資産を素早く売却して、現金化できることは非常に重要なことです。Teslaはビットコインの長期的な価値を信じており、今後も自動車の販売で得たビットコインを保有していく方針です。
「ビットコインを保有する方針」を示す企業はここ最近で急速に増えてきており、最近ではコワーキングスペースを提供している「WeWork(ウィーワーク)」、米国の老舗ニュースマガジン「TIME」、米国の大手住宅保険会社である「American Residential Warranty(ARW)」などがビットコインを保有することを明らかにしています。
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