欧州で「機関投資家向け暗号資産取引サービス」提供へ:スタンダード・チャータード銀行
英国の大手銀行「スタンダード・チャータード銀行」は2021年6月2日に、欧州地域の機関投資家向けに暗号資産取引所サービスを提供することを目的として、同行のベンチャー部門である「SC Ventures」と香港で暗号資産取引サービスを提供している「OSL」の親会社「BC Technology Group」が提携したことを発表しました。
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仮想通貨取引サービスを提供する「合弁会社」を設立
イギリス・ロンドンを拠点に世界70カ国で事業ネットワークを展開している世界的な銀行金融グループ「スタンダード・チャータード銀行」は2021年6月2日に、欧州地域の機関投資家向けに暗号資産取引所サービスを提供する予定であることを明らかにしました。
この仮想通貨取引プラットフォームは、スタンダード・チャータード銀行のベンチャー部門である「SC Ventures」と、香港証券先物委員会(SFC)の認可を受けて企業向け仮想通貨取引サービスを提供している「OSL」の親会社「BC Technology Group」の提携によって提供されると報告されています。
「SC Ventures」と「BC Technology Group」はイギリスで合弁会社を設立することを予定しており、新会社のCEOには「BC Technology Group」の最高情報責任者であるUsman Ahmad氏が就任、COOには「SC Ventures」のNick Philpott氏が就任するとされています。
取り扱う暗号資産の種類などは明かされていないものの、公式発表の中では『機関投資家を市場全体の取引相手に結び付け、ビットコイン・イーサリアム・その他デジタル資産の流動性プールへのアクセスを提供する』と説明されています。
新会社のCEOであるUsman Ahmad氏は公式発表の中で次のようにコメントしています。
デジタル資産の時価総額は1兆ドルを超えているため、グローバルな機関投資家向けの堅牢なデジタル資産インフラを継続的に開発するためには、市場をリードする企業間の協力が不可欠です。
この合弁会社は、規制に準拠した安全な期間投資家向けデジタル資産取引サービスを提供している「OSL」の専門知識と、銀行・金融分野で将来のテクノロジーを開発している「SC Ventures」の実績ある能力を組み合わせることによって、デジタル資産エコシステムの成熟を支援します。
なお、この合弁会社は規制当局の承認を条件として2021年第4四半期にローンチされる予定だと報告されています。
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