Square(スクエア)「ビットコイン用ハードウェアウォレットの開発」を検討
モバイル決済大手「Square(スクエア)」のCEOであるJack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏は2021年6月5日に『Square社がビットコイン用ハードウェアウォレットの作成を検討していること』を明かしました。同氏は『もしも実際にBTC用ハードウェアウォレットを開発する場合には、完全にオープンな形でコミュニティと協力しながら開発を進めたい』とも語っており、具体的な自身の考えについて説明を行なっています。
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「完全にオープンな形で開発を進めたい」と説明
Square(スクエア)のCEOであるJack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏は2021年6月5日のツイートで『Square社がビットコイン用ハードウェアウォレットの作成を検討していること』を明かしました。
同氏は『もしもSquareが実際にビットコイン用のハードウェアウォレットを作成する場合には、ソフトウェアからハードウェアの設計に至るまでコミュニティと協力しながら完全にオープンな形で開発に取り組みたいと考えている』と述べており、事前にこのアイデアを共有することによって、より正しい方法を開発に着手したいとの考えを語っています。
Square is considering making a hardware wallet for #bitcoin. If we do it, we would build it entirely in the open, from software to hardware design, and in collaboration with the community. We want to kick off this thinking the right way: by sharing some of our guiding principles.
— jack (@jack) June 4, 2021
Squareはビットコイン用ハードウェアウォレットの作成を検討しています。もし私たちがハードウェアウォレットを作成する場合には、ソフトウェアからハードウェアの設計に至るまでコミュニティと協力して完全にオープンな形で構築することになるでしょう。私たちはこの方針を共有することによって、この考えを正しい方法で開始したいと考えています。
「具体的な設計に関する考え」も共有
ドーシー氏は「ビットコインを自己管理すること」の重要性を説明しながら、「モバイル端末でより簡単にビットコインを自己管理できるようにすること」の必要性なども強調しており、"支援された形での自己管理"という方法を採用することによってビットコインの自己管理をシンプルなものにすることができると説明しています。
また、具体的に支援が必要な面としては「最小限のセットアップ時間・既存デバイスへの依存・エンドツーエンドの信頼性」などがあげられており、これらの面で優れた製品を設計する必要があると述べています。
さらに同氏は『ビットコインの成長にレイヤー2ソリューションは不可欠である』とも述べており、『人々が"ゼロから抜け出す"ことを可能にする、管理・オフチェーン・セカンドレイヤーソリューションの組み合わせが必要』だと説明しています。
ドーシー氏は、Square社が開発する決済アプリ「Cash App」とレイヤー2ソリューションを統合することは明らかだが、それはソリューションの一部に過ぎないとも述べており、『スムーズなユーザー体験を提供するためにはサービスに適したアプリも必要となるだろうが、それをSquare社が所有する必要はない。Squareが所有する必要がなく、AppleやGoogleの許可がなくても動作するアプリが広く利用されることは可能だと思っている』と語っています。
今回のツイートではSquare社がBTC用ハードウェアウォレットの開発を検討していることが明かされていますが、ドーシー氏は『他のハードウェアウォレットと競合したいとは思っていない』とも述べており、『私たちはただ、ハードウェアウォレットを次のレベルに引き上げ、自己管理型ハードウェアウォレットを持つ1億人以上の人々に提供したいと思っている』とも語っています。
なお、Jack Dorsey氏は2019年3月にビットコイン保管用のハードウェアウォレットとして「Trezor(トレザー)」の製品を購入したことを明かしており、Trezorの製品を選んだ理由について『Trezorの完全にオープンソースなインフラストラクチャに惹かれたからだ』と回答しています。