ヘルスケアAIロボットGrace「カルダノブロックチェーン」を採用
カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)の開発企業である「Input Output(IOHK/IOG)」は2021年9月26日に、Hanson Robotics社とSingularityNET社のジョイントベンチャーである「Awakening Health」が開発したヘルスケアAIロボット「Grace(グレース)」がカルダノブロックチェーンを採用したことを発表しました。
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「Graceの性能を劇的に改善できる」と説明
Input Output(IOHK/IOG)は2021年9月26日に、Hanson Robotics社とSingularityNET社のジョイントベンチャーである「Awakening Health」が開発したヘルスケアAIロボット「Grace(グレース)」がカルダノブロックチェーンを採用したことを発表しました。
Grace(グレース)は、新型コロナウイルスなどの理由によって隔離された高齢者などと交流できるように設計されたヘルスケアAIロボットであり、『医療従事者のような外見に設計されているだけでなく、英語と韓国語を話し、熱探知カメラで体温を測定し、人の反応を測って感情を反映しながら診断し、共感して対応することができる』と説明されています。
このような様々な機能を備えている「Grace」は色々な種類のデータを取り扱うことになりますが、Cardanoブロックチェーンはそのようなデータ管理で活用されているとのことで『Cardanoの技術を採用することによって安全性とプライバシーを得られるだけでなく、Graceの性能を劇的に改善し、コストの削減・予測可能性・安定化につなげ、スケーラビリティの課題も解消することができる』と説明されています。
Cardanoが選ばれた理由は、Graceが医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(HIPAA)とEU一般データ保護規則(GDPR)フレームワークによって設定された厳格なガイドラインを満たすことを保証するためです。
Graceは、Covid-19パンデミックやその他の理由により隔離された高齢者などと交流できるように設計されました。Graceは医療従事者のような外見で、英語と韓国語を話し、熱探知カメラで体温を測定します。また、人の反応を測り、感情を反映して、単に診断するだけでなく、共感して対応することができます。
Cardanoに移行することは、その本来備わった安全性とプライバシーを得られることを意味するだけでなく、Graceの性能を劇的に改善し、コストの削減、予測可能性、安定化につながります。Cardanoはまた、スケーラビリティの課題も解消します。すなわち、Graceの頭脳は最高レベルで稼働し、バイオデータをより迅速に処理することができます。
カルダノ(Cardano)では今月実施された大型アップグレードによってスマートコントラクトなどを実装することができるようになりましたが、カルダノは高速な処理速度・拡張性・低コスト・量子耐性などといった様々な利点を備えた「第3世代のブロックチェーン」とも呼ばれているため、今後はカルダノの技術がより幅広い分野で活用されていくと期待されています。
GraceのAI技術の開発者であるSingularityNET社のBen Goertzel CEOは「Grace」について次のように語っています。
新型コロナが身体的な健康に巨大な影響を及ぼしていますが、メンタルヘルスへの影響はロックダウンが解除されてからも長く後を引きます。このため、Graceのようなソリューションが非常に重要となります。孤独感を癒し、現場の作業者の負荷を軽減します。そしてCardanoの市場をリードする機能により、Graceはこの世界的な課題に対応できるようスケーリングすることができます。
今後数年間にわたってGraceの総合的知能を徐々にレベルアップさせていくにつれ、高齢者介護や医療スペースで貴重な機能をどんどん担うことができるようになります。活動しながら、より多くの人間性を学び、人間的価値観を身につけていくのです。
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