ネム(NEM/XEM)ハードフォーク「Harlock(ハーロック)」を完了
ネム(NEM/XEM)は2021年12月1日に注目されていたハードフォーク「Harlock(ハーロック)」を正式に完了しました。今回のハードフォーク完了によって、NEMとSymbolの両方でハードフォークが完了したため、今後の技術活用やコミュニティ発展には期待が高まっています。
NEM「Harlockハードフォーク」を正式に完了
ネム(NEM/XEM)は2021年12月1日に、注目されていたハードフォーク「Harlock(ハーロック)」を正式に完了しました。Harlockは『NEMをSymbol専用サブチェーンとして統合することへの支持をユーザーが明示的に表明できるようにすること』を目的としたものであり、シンボル(Symbol/XYM)のハードフォークである「Cyprus(キプロス)」は先月12日時点で既に完了しています。
#NEM’s Harlock has arrived. pic.twitter.com/COm4vNWB93
— Symbol & NEM (@NEMofficial) November 30, 2021
ハーロック・ハードフォークは当初「ブロック高3,464,800(2021年11月18日〜19日頃)」で実行される予定となっていましたが、19日にはコア開発者であるJaguar氏から『フォークコードにバグがあったため、ハードフォークを中止する』との報告がなされており、その後の発表で「ブロック高3,481,580(2021年11月30日頃)」にハードフォークを実施することが報告されていました。
Jaguar氏は本日1日のツイートで『ハーロック・ハードフォークのブロックから6時間が経過したことによってブロックチェーンが覆る可能性がなくなったため、ハーロック・ハードフォークは正式に完了した』と報告しています。
Harlock fork has officially passed!
— Jaguar0625 (@Jaguar0625) November 30, 2021
Chain has progressed more than 6 hours past fork block (nis.blockChainRewriteLimit)!
Congratulations! ?? pic.twitter.com/wtjNBQusnx
Harlockフォークを正式に通過しました!
チェーンはフォークブロック(nis.blockChainRewriteLimit)を超えて6時間以上進行しました!
おめでとうございます! ??
Harlock・Cyprusフォークの大きな変更点は?
今回実施されたHarlock・Cyprusハードフォークによる大きな変更点としては「プロジェクトの資金管理体制が再構築されること」が挙げられており、これまで管理されていたNEMやSymbolのコア資金が全てバーン(焼却)され、新たに発行される資金がマルチシグアカウントで管理されることになっています。
このマルチシグアカウントには「米国の大手投資会社Valkyrieの4人の連帯保証人」と「Symbolの3人のコア開発者」が参加することになっており、『Valkyrie社は米国の仮想通貨規制の波を乗り越えるための支援、欧米でカストディアンや取引所での採用を拡大するための支援、流動性提供・会計・監査・コンプライアンス管理なども行うことになる』とも説明されています。
また、ハードフォーク完了によって今後は「Symbolシンジケート・リンガフランカ・不死鳥財団」という3つの組織による新体制が構築されることになっています。
ハードフォーク以前の資金は「NEMトラスト」という初期投資家からなる数名のグループによって管理されていましたが、「財団の2度の失敗」や「マーケティング・対企業重視という路線がうまく機能しなかったこと」などに対してコミュニティからは批判や疑問の声が出ていました。
しかし今回のハードフォークによって、今後はコア開発者らによる「コミュニティ中心主義の資金運用体制」が再構築されることになるため、今後の技術活用・コミュニティのさらなる活発化などに期待が高まっています。
またこのようなことを踏まえて、NEMの3,481,580ブロックに『私たちが灰のままでいるか、不死鳥になれるかは、私たち次第だ』とのメッセージが書き込まれていることも報告されています。
こちらの記事もあわせてどうぞ
2021年12月1日|ネム(NEM/XEM)の価格
ネム(NEM/XEM)の価格は先月29日に18円付近まで下落したものの、その後はやや回復しており、2021年12月1日時点では「1XEM=19.49円」で取引されています。