
X上の仮想通貨ギブアウェイ詐欺「1年間で95,000件以上発生」大学の研究チームが報告
AI活用の自動検出システムで詐欺調査
アメリカ・カリフォルニア州にあるサンディエゴ州立大学の研究者チームは2023年8月10日に、X(旧:Twitter)上で行われている「仮想通貨ギブアウェイ詐欺」について分析した包括的なレポートを公開しました。
仮想通貨のギブアウェイ詐欺とは、SNS上などで"仮想通貨の無料配布"を装って騙された人から仮想通貨を騙し取る詐欺手法であり、数年前から様々なサービス上でギブアウェイ詐欺が横行しています。
今回のレポートを作成した研究者らは、人工知能(AI)の技術を活用して仮想通貨のギブアウェイ詐欺を自動検出する「GiveawayScamHunter」と呼ばれるシステムを開発したとのことで、この自動検出システムを用いて調査分析を行なったと報告されています。
多様化する詐欺に要注意
1年間で95,111件のギブアウェイ詐欺を検出
研究チームの報告によると、2022年6月〜2023年6月までの期間で「GiveawayScamHunter」を実行したところ、数千のTwitterアカウントによって実行された95,111件のギブアウェイ詐欺が検出されたとされています。
これらの詐欺行為は「人気のアカウントを乗っ取る・スパムアカウントを作成する」などといった様々な戦略を組み合わせて実行されていたとのことで、『レポート執筆時点でもスパムアカウントの43.9%がアクティブなままの状態だった』とも説明されています。
さらに、研究チームは「327個の無料配布詐欺ドメイン」と「121個の詐欺ウォレットアドレス」を特定したことも報告しています。
詐欺アドレスを追跡した結果、365人を超える被害者に推定総額87万2,000ドル(約1億2,600万円)の経済的損失が発生したことが明らかになったとのことです。
ギブアウェイ詐欺はTwitter以外のプラットフォームでも広く実行されている詐欺行為であり、過去には「詐欺のYouTube動画を作成して、概要欄から詐欺アドレスへの送金を促す」といった詐欺行為も行われていました。
最近では「仮想通貨プロジェクト関係者の公式アカウントを乗っ取った上で、乗っ取られた公式アカウントから詐欺投稿を行う」など、詐欺師の手法も多様化してきているため、エアドロップなどの企画に参加する場合などにも十分な警戒が必要です。
ゼロ送金詐欺の被害も

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