HayCoin「6億7,000万円」まで価格高騰|Uniswap創業者が総供給量の99.9%をバーン
無意味な価格高騰を受け「99.9%のHAY」を処分
分散型取引所(DEX)である「Uniswap」の創業者であるヘイデン・アダムズ氏は2023年10月21日に、同氏が保有するHayCoin(HAY)と呼ばれる仮想通貨の99.9%をバーン(償却処分)したことを明らかにしました。
HayCoin(HAY)は「Uniswap v1」がリリースされる前にヘイデン・アダムズ氏が"テスト用トークン"として発行したもので、総供給量の99.9%をアダムズ氏が保有している状態となっていました。
しかし、その後は一部の人々がこのトークンを"投機的なミームコイン"として扱うようになっていたとのことで、自身が保有するHAYの価値が約6,500億ドル(約97兆円)というバカげた金額まで膨れ上がっていたため、その全額をバーンすることを決めたと説明されています。
なお、アダムズ氏は今回の投稿で「私は今後このトークンに関与しない」と強調しており、自身のプロフィール画像がトークンのロゴとして使用されることも望んでいないことを説明しています。
Five years ago, before the launch of Uniswap v1, I deployed a token called HayCoin to use for testing. This was back when gas was so cheap that mainnet could be used as as a testnet. After the launch of v1, I created a small test liquidity pool with a tiny fraction of the total…
— hayden.eth ? (@haydenzadams) October 20, 2023
5年前の「Uniswap v1」がリリースされる前、私はテストに使用するために「HayCoin」というトークンをデプロイしました。これはメインネットをテストネットとして使用できるほどガス代が非常に安かった頃の話です。
v1リリース後、総供給量のごく一部を使用して小さなテスト用の流動性プールを作成して残りをウォレットに残しました。また、Uniswap v1からv2へ移行する際のコントラクトのテストでもこのトークンを使用しました。
数年間で何人かの人々がそれに気付き、冗談や目新しさでそのトークンを購入しました。
先週、人々がそれをミームコインのように扱い、かなりの金額で売買しているのを見て、非常に驚きました。仮想通貨では時々奇妙なことが起こります。
最終的に、私は人々がミームや投機の対象としているトークンの供給量のほぼ全て(約99.9%)を保有していることを不快に感じましたので、ウォレットにある全額(約6,500億ドルというバカげた価値)をバーンすることにしました。
はっきり言っておきますが、私は今後このトークンに関与するつもりはありません。ウォレットの中のHAYは全てバーンしてしまいしましたので、それについて憶測するのは愚かだと思います。
また、私のプロフィール画像ではない新しいロゴを使用することを求めます。場合によっては私の画像の削除を検討する可能性があります。
誤った情報を投稿している人を見かけるのではっきりさせておきますが、私はバーンする前にも売却はしていません。
HayCoin(HAY)の価格は「6億7,400万円」に
ヘイデン・アダムズ氏の投稿は2023年10月21日に投稿されていますが、HayCoin(HAY)の価格はその後もさらに高騰したようで、CoinMarketCapのデータでは「HAYの価格が2023年10月23日に6億7,400万円にまで高騰したこと」が報告されています。
2023年10月21日〜23日 HAYの価格チャート(画像:CoinMarketCap)
HAYの価格は記事執筆時点で4億7,000万円まで下落していますが、このトークンはあくまでもテスト用トークンとして発行された本質的な価値がないトークンであり、今後は価格が暴落する可能性も十分にあると考えられるため、売買は避けるべきだと考えられます。