【続報あり】マウントゴックス「1兆円相当以上のビットコイン」を別ウォレットに送金

by BITTIMES   

(2024年5月28日:追記)
マウントゴックスの元CEOであるマルク・カルプレス氏とマウントゴックスからの公式発表を追記しました。

わずか数時間で「107,520 BTC」を外部送金

2014年に経営破綻した暗号資産取引所Mt.Gox(マウントゴックス)のウォレットから、約1兆1,400億円に相当する「107,520 BTC」が別のウォレットへと送金された事が明らかになりました。

今回の送金は過去数時間の間に複数回に分けて行われたもので、大口保有者の仮想通貨送金情報を発信している「Whale Alert」からは以下の数量のビットコインが送金されたと報告されています。

送金先ウォレットは1つ、その後の移動はなし

ブロックチェーン上に記録されたデータでは、これらのビットコインが全て「1JbezDVd9VsK9o1Ga9UqLydeuEvhKLAPs6」というウォレットアドレス宛に送金されたことが報告されており、記事執筆時点における該当アドレスのBTC保有量は「107,547 BTC」とされています。

(画像:Blockstream Explorer)(画像:Blockstream Explorer

記事執筆時点では、送金先ウォレットから新たにビットコインが移動された記録は残されていませんが、マウントゴックスからの最初の送金は約4時間前で、最後の送金は約1時間前であるため、今後も新たにビットコインが送金される可能性はあると考えられます。

ビットコイン巨額送金の理由は?

Mt.Gox(マウントゴックス)は2023年9月に「基本弁済・早期一括弁済・中間弁済の期限日を2024年10月31日に変更したこと」を発表していましたが、昨年末には「債権者への現金弁済が開始されたこと」も報告されています。

今回の巨額送金がどのような理由で行われたのかは現時点で不明であるものの、マウントゴックスがウォレットからBTCを移動させたのは約5年ぶりとも報告されているため、送金理由などには注目が集まっています。

なお、マウントゴックスのBTC保有量や取引履歴などは「Arkham Intelligence」でも確認することが可能で、今回の送金元となっているマウントゴックスのウォレットのBTC保有量は2024年5月28日15:00時点で「137,892 BTC」とされています。

(画像:Arkham Intelligence)(画像:Arkham Intelligence

続報:元CEOが「配布に備えて移動中」と説明

(2024年5月28日:追記)
マウントゴックスの元CEOであるマルク・カルプレス氏は2024年5月28日にビットコインの巨額送金についてコメントし、「私の知る限り、マウントゴックスは全て順調だ」と説明しました。

同氏は今回の巨額送金について「管財人は今年中に行われるであろう配布に備えて、コインを別のウォレットに移動させている」と述べており、「ビットコインが差し迫って売却されるわけではない」と説明しています。

私の知る限り、マウントゴックスは全て順調です。管財人は今年中に行われるであろう配布に備えて、コインを別のウォレットに移動させています。ビットコインが差し迫って売却されるわけではありません。

また、その後はマウントゴックスからも「再生管財人が保有する仮想通貨に関するお知らせ」という公式発表が行われていて、弁済準備や管理方法について以下のように説明がなされています。

再生管財人は、再生計画に基づき、仮想通貨再生債権のうち仮想通貨が割り当てられる部分への弁済を実施する準備を進めております。当該弁済は、再生債権者の選択に応じて、①指定仮想通貨取引所等がビットコイン及びビットコインキャッシュを代理受領する方法による弁済、又は②ビットコイン及びビットコインキャッシュを売却した対価による弁済を意味しております。

なお、最近、ビットコイン及びビットコインキャッシュの保管状況について問い合わせ/深い関心を頂いておりますが、現時点で、再生管財人は、上記①の指定仮想通貨取引所等による弁済や、上記②の弁済を行うためのビットコイン及びビットコインキャッシュの売却を未だ実施しておりませんが、現在も、ビットコイン及びビットコインキャッシュを安全な方法にて管理しております。

引き続き、上記の弁済の実施に向けて準備を進めて参りますので、弁済の実施までしばらくお待ちください。

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