鍵紛失時の課題を解決「顔認証Web3ウォレット」の特許取得:BLOCKSMITH&Co.
2024年8月28日、ブロックチェーン技術ベンチャーのBLOCKSMITH&Co.(以下、BLOCKSMITH)が、顔認証を活用したWeb3ウォレットの特許取得をしたことを発表しました。この新技術は、暗号資産管理の安全性と利便性を大きく向上させそうです。
東京・六本木に本社を構えるBLOCKSMITHは、2022年4月の設立以来、ブロックチェーンや暗号資産、NFTを使った先進的なサービス開発に力を注いできました。今回取得した特許(第7535825号)は、「生体認証を用いる秘密情報分散システム」というものです。これまでの暗号資産ウォレットの課題を解決する可能性を秘めています。
従来のウォレットでは、ユーザーが秘密鍵やシードフレーズを自分で管理する必要があり、紛失したら復旧が難しいという問題がありました。BLOCKSMITHの新技術は、この悩みに対する画期的な解決策になりそうです。
新しく開発された「BLOCKSMITH WALLET」は、顔認証とMPC(マルチパーティ計算)技術を組み合わせています。このシステムでは、秘密情報を複数の「断片」に分け、ユーザーの端末と複数の外部サーバーに分散して保存します。情報を復元するには一定数の断片が必要なので、セキュリティが格段に上がります。
さらに、顔認証を導入したことで、外部サーバーからの断片取得時の不正アクセスも防げるようになりました。同社は2024年秋頃から、QAQAアプリ内でこの新しいウォレットの提供を始める予定になっています。
暗号資産市場が広がる中、安全性と使いやすさの両立は大きな課題でした。BLOCKSMITHの新技術は、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)といった主要暗号資産の管理を、より安心して行えるようにしてくれるでしょう。
この新しい技術が実用化されれば、暗号資産の普及がさらに進むかもしれません。特に、セキュリティに不安を感じていた人たちにとって、顔認証を使ったこの新しいウォレットは、暗号資産の世界への入り口になるでしょう。
ブロックチェーン技術や暗号資産の分野は日々進化しています。BLOCKSMITHの取り組みは、この急速に変化する業界で重要な一歩になりそうです。技術の進歩が私たちの生活や金融のあり方をどう変えていくのか、多くの人が注目しています。
暗号資産の未来は、こうした技術革新によってさらに明るくなりそうです。BLOCKSMITHの新しいウォレットが、暗号資産管理の新たな基準になるのか、その行方に注目が集まっています。
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Souce:BLOCKSMITH&Co公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:BLOCKSMITH&Co公式発表から