ブロックチェーン企業と中国最大手テレビ局「CCTV」の子会社が提携
ブロックチェーン(Blockchain)技術の開発を行っているアメリカ・シリコンバレーのスタートアップ企業「Splend」は、中国最大のケーブルテレビ局「CCTV」の子会社である「Shanghai Code Center Industry(上海コードセンターインダストリー)」と提携して、次世代ネットワークインフラストラクチャを開発することを発表しました。
こちらから読む:テレビ業界でも活用される「ブロックチェーン」記事一覧
中国最大のケーブルテレビ局「China Central Television(CCTV)」の子会社である上海コードセンターインダストリーのQuan Laisheng(クアン・ライシェン)社長は、プレスリリースで次のように述べています。
Splendの最先端技術を採用することによって、現在のネットワークの現実を覆し、より迅速な取引を可能にしつつ、コストを劇的に削減することができる「次世代のネットワークインフラストラクチャ」を構築する予定です。
上海コードセンターは、
・Huawei Technologies
・Beijing UnionPay
・National Gold Card Engineering
などの、その他の大手テクノロジー企業とも提携しています。
Splendにとって、今回の契約は中国で初めてのパートナーシップとなりました。この提携によって、アジア地域の新しい業界もカバーできるようになるため、今後の取り組みにも新たな機会がもたらされます。
Splendとは
Splendは、2016年に設立されたブロックチェーン企業です。
「Integrated Blockchain Architecture(IBA)」と呼ばれる独自のブロックチェーンテクノロジーを使用して、より高速で安全なトランザクションを実現するシステムを提供しています。
この技術によって、ソフトウェアとハードウェアコンポーネントの間でブロックチェーンの機能を分割またはスケーリングすることができます。同社はこの技術が『既存のトランザクション速度と待ち時間の制限を解決する』と説明しています。
Splendの開発チームはすでに「IBA Technology 1.0」の開発を完了しており、最初の「Universal CryptoWALLET」を発表しています。
同社はこのウォレットを「市場で入手可能な最も安全な仮想通貨ウォレット」と呼んでおり、「悪意のある行為に対する12層のセキュリティシールドを提供している」と説明しています。
Splendのユーザーは「CryptoWALLET」と「IBA Telegram」の両方のボットを使用して、迅速かつ簡単に仮想通貨を送金することができます。また、クロスプラットフォームの機能も搭載されているため、デスクトップ、モバイル、その他のガジェットといった、あらゆるデバイスからでも資金を送金できるようになっています。
さらにSplendは多言語にも対応しているため、iOS、Android、Webブラウザ、Telegramなどとの互換性も備えています。
同社は今後「自動決済サービス」や「バーチャル・カード」などを含む、数多くの「ゼロ金利サービス」の提供を予定しています。
中国の大手企業は続々とブロックチェーン技術の導入に取り組んでいます。中国最大のケーブルテレビ局として知られる「CCTV」の子会社である「上海コードセンターインダストリー」のプロジェクトとともにそれらのプロジェクトにも大きな注目が集まっています。