NEM財団:UAEの「ブロックチェーン本格導入」を全面支援 ー 市場にも回復傾向
NEM財団は、アラブ首長国連邦(UAE)のコミュニティ開発省(MOCD)と協力協定を締結しました。この協定はNEM財団が同国の司法省にブロックチェーン(Blockchain)の相談サービスを提供できるようにするためのものであり、両社はそれらの最新テクノロジーに関する情報や知識を交換することで合意しています。
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アラブ首長国連邦コミュニティ開発省と「MOU」締結
UAEコミュニティ開発省(MOCD)のSana Mohamed Suhail氏とNEM財団理事会メンバーStephen Chia氏(引用:medium.com/nem-sea)
アラブ首長国連邦(UAE)コミュニティ開発省(MOCD)のSana Mohamed Suhail(サナ・モハマド・スハイル)氏と、NEM財団理事会メンバーであるStephen Chia(ステファン・チア)氏は、ドバイで開催された「Gulf Information Technology Exhibition(GITEX)」の中で、ブロックチェーン技術の本格的な導入に向けて協力していくことを約束する了解覚書(MOU)に署名しました。
この提携は「2021年までに完全デジタル政府になる」というアラブ首長国連邦の計画の一部でもあり、UAE連邦政府が市民の生活水準を高め、革新的かつ持続可能で高品質な地域社会サービスを提供するための戦略の一環として行われています。
NEM財団理事会メンバーであり、NEM東南アジアの地域責任者でもあるStephen Chia氏は、次のように述べています。
ー Stephen Chia
MOCDとの協力は、「NEM UAEチーム」がUAEとドバイ政府の運営システムにブロックチェーン技術を実装するために取り組んでいる、数多くのプロジェクトの1つに過ぎません。私たちは「2021年までに完全にデジタル化された政府になる」というビジョンを掲げ、「2020年までに世界初のブロックチェーン推進都市となる」という目標に向かって、ドバイ政府を支援していくことを楽しみにしています。
ブロックチェーンで地域社会のコミュニケーション促進
モハマド・スハイル氏は、『MOCDの主な議題となっているのは、地域社会の共存を実現するための「革新的な社会的活動」を促進することである』と述べています。この活動は、最高レベルの国際基準に準拠した新しい作業環境と組み合わされることによって、それぞれの地域やコミュニティからのすべての要求とニーズを満たし、簡単かつ迅速なサービスを提供することを保証します。
MOCDが取り組んでいく地域社会とのコミュニケーションは、NEMのブロックチェーンプラットフォーム上で行われることによってその信頼性が保証されます。またそれらのブロックチェーン技術は、顧客のニーズを満たすためにMOCDが行なっている幅広い開発プログラムにも活用されると伝えられています。
NEMのブロックチェーン技術はウクライナの選挙投票プロセスでも活用されています。国家レベルのプロジェクトでも活用が進んでいるNEMのブロックチェーン技術は、今後も多くの機関で使用されていくことが予想されます。
ウクライナのNEM活用の詳細はこちら
2021年UAEブロックチェーン戦略
UAEとドバイ政府は、今年の4月に「2021年UAEブロックチェーン戦略」の開始を宣言しており、テクノロジーを採用する世界的リーダーになることを目標に掲げ、
・市民と居住者の幸福
・政府の効率性
・高度な法律
・国際的な起業家精神
という4つの柱に焦点を当てて、国家独自の仮想通貨「emCash」の発行や、仮想通貨ATMの大量導入などの幅広い取り組みを行なっています。
徐々にブロックチェーン関連の取り組みの勢いを増してきているドバイのプロジェクトに採用されることによって、NEMのコミュニティもさらに拡大していくことは間違いないと言えるでしょう。
ネム(NEM/XEM)の価格|2018年10月20日
ネム(NEM/XEM)の価格はここ数日間で徐々に回復しています。今月11日には一時的に大きく価格を上昇させたNEMは、その後やや下落したものの、今回の発表が行われた2018年10月19日からは再び上向きの傾向が見られており、記事執筆時点では「1XEM=10.68円」で取引されています。