IOHK:Cardano 1.4を正式リリース|ダイダロス・ウォレットが「Linux」に対応

by BITTIMES   

IOHK(Input Output HongKong)の開発チームは、2018年12月18日にカルダノの重要なアップデートとなる「CARDANO 1.4」を正式にリリースしました。このアップデートには「Daedalus 0.12.0」と「Cardano SL 2.0.0」が含まれており、エイダコイン(ADA)のウォレットである「DAEDALUS(ダイダロス)」がLinux(リナックス)でも利用できるようになっています。

こちらから読む:カルダノ財団の新会長が決定「CARDANO/ADA」関連ニュース

「Daedalus 0.12.0 & Cardano SL 2.0.0」の新機能

DAEDALUS

「Cardano 1.4」の正式リリースによって、安全性や耐久性が大幅に向上したほか、多くのユーザーに影響を与えていたネットワーク接続の問題が解決されたことが報告されています。

ブロックストレージの最適化

カルダノ・ブロックチェーンのホストとなるためには、取引データ(ブロック)が生成されるたびにファイルを保存する必要があり、それらのファイルは膨大な数となるため、データを保存するマシンは相応のスペックが必要となります。今回のアップデートではブロックストレージを最適化することによって、それらの負担が軽減されています。

ブロックを保存するためのストレージが最適化されたことによって、ブロックチェーンのデータを保存するために求められるファイル数とスペースが削減され、1年間に保存する必要があるファイル数は「130万」からわずか「44,000」にまで削減されたと報告されています。

これによって、ハードドライブ上の容量をより効率的に利用できるようになり、「ウォレットの復元」や「ブロックチェーンの同期」などの作業のパフォーマンスが大幅に向上したと報告されています。

ウォレットの「信頼性と性能」がさらに向上

Daedalus 0.12.0がリリースされたことによって、Daedalusは全く新しいウォレットバックエンド実装を搭載しています。これによって信頼性とパフォーマンスが向上し、これまでに報告されていた多くの問題点が解決されています。

公式発表では、ウォレットのバックエンドとの統合は今回のリリースで完全に書き直されたと報告されており、Daedalusは今回、廃止予定の「v0 API」ではなく、Cardanoウォレット「API v1」を使用してバックエンドと通信していると説明されています。

また、ウォレットデータの保管・管理方法にも変更が加えられており、ウォレットのデータ移行は、
・変更についてユーザーに通知する
・すべてのユーザーウォレットを復元する
・ウォレットをCardanoブロックチェーンに同期する
のプロセスを自動的に行うとされています。また、ユーザーがより迅速かつ簡単にADAを送信することができるようにキーボードの「Enterキー」で操作できる機能も追加されています。

ダイダロスウォレットが「Linux」に対応

今回のアップデートに伴い、長い間待ち望まれていた「Linux」でもダイダロスウォレットが利用できるようになりました。「Linux正式版」はすでに公開されているため、すぐにダウンロードして使用することができます。なお、テスト対象となったのは、
・Ubuntu 18.04
・Fedora 28
だとされていますが、その他のすべてのLinuxディストリビューションもサポートする予定だと報告されています。

確認済みの問題点

cardano

すでに確認済みの問題点としては以下のようなことが挙げられています。

ブロックチェーンの同期が進まない現象

ブロックチェーンの同期を行なっている際に、場合によってはブロックチェーンの同期が止まることがあると報告されています。この問題が発生した場合にはロード中の画面に「ネットワークに接続する」と表示されます。

この問題の唯一の解決方法は「ダイダロス」を再起動することだと報告されており、次回のリリースではこの問題も解決される予定だと説明されています。

アップデート時のインストール・エラー

プログラムをアップデートするためにユーザーが「更新して再起動」をクリックした時にインストールが開始されず、ダイダロスがシャットダウンする場合があると報告されています。

シャットダウンした後も60秒以内に起動した場合には再びアップデートに失敗することになってしまうため、シャットダウンしてしまった場合には、1分以上待った後に起動することでこの問題を解決することができると説明されています。

その他の解決策としては、「Daedalus」のウェブサイトから最新のインストーラーをダウンロードして新しいバージョンを手動でインストールすることによって解決することもできるとされています。

今回のアップデートに関するより詳しい情報は以下の「公式発表」および「公式サイト」をどうぞ
>「Cardano 1.4」リリースの公式発表はこちら
>「Daedalus 0.12.0」と「Cardano SL 2.0.0」の詳細はこちら
>「Daedalus Wallet」のダウンロードページはこちら

カルダノエイダコイン(ADA)の価格|2018年12月15日

カルダノエイダコイン(CARDANO/ADA)の価格は、2018年12月17日の21時から回復し始めており、過去7日間で18.5%の上昇を記録しています。2018年12月19日時点のADA価格は「1ADA=3.96円」となっています。

2018年12月12日〜12月19日 ADAのチャート(引用:coingecko.com)2018年12月12日〜12月19日 ADAのチャート(引用:coingecko.com)

仮想通貨ニュース|新着

TON基盤ミームコインの楽園「Memelandia」登場|コミュニティ向けに様々な機能を提供NEW

TON基盤ミームコインの楽園「Memelandia」登場|コミュニティ向けに様々な機能を提供

バイナンス、イスラエルからのウォレット凍結要請「86%」を拒否NEW

バイナンス、イスラエルからのウォレット凍結要請「86%」を拒否

異例の横ばい状態が続くビットコイン市場、停滞の理由と大口投資家の動き:PlanB氏

異例の横ばい状態が続くビットコイン市場、停滞の理由と大口投資家の動き:PlanB氏

Bitget(ビットゲット)仮想通貨BGBの価格急変動で「全額保証」の方針発表

Bitget(ビットゲット)仮想通貨BGBの価格急変動で「全額保証」の方針発表

TON基盤NFTに変換できる機能も提供予定、テレグラムに「ギフト機能」追加

TON基盤NFTに変換できる機能も提供予定、テレグラムに「ギフト機能」追加

仮想通貨の移転・交換が免税対象に、UAEで付加価値税(VAT)関連の規則改訂

仮想通貨の移転・交換が免税対象に、UAEで付加価値税(VAT)関連の規則改訂

仮想通貨入門 - 基礎知識

【年利40%以上】フレア(Flare/FLR)をラップ&デリゲートで増やす方法|画像付きで解説

【年利40%以上】フレア(Flare/FLR)をラップ&デリゲートで増やす方法|画像付きで解説

シバイヌDEX「ShibaSwap」の使い方|流動性提供の方法などをまとめた解説動画公開

シバイヌDEX「ShibaSwap」の使い方|流動性提供の方法などをまとめた解説動画公開

各種仮想通貨を「Shibarium基盤BONE」に簡単交換|ガス代補充機能の使い方を解説

各種仮想通貨を「Shibarium基盤BONE」に簡単交換|ガス代補充機能の使い方を解説

‌NFTマーケットプレイス「Magic Eden」とは?機能や使い方などを解説

‌NFTマーケットプレイス「Magic Eden」とは?機能や使い方などを解説

仮想通貨ビットコインの買い方をわかりやすく解説|取引所と販売所の違いなども紹介

仮想通貨ビットコインの買い方をわかりやすく解説|取引所と販売所の違いなども紹介

DEX(分散型取引所)とは?特徴・使い方・注意点などをわかりやすく解説

DEX(分散型取引所)とは?特徴・使い方・注意点などをわかりやすく解説

市場分析・価格予想

イスラエル情勢悪化でビットコイン価格急落|予想的中アナリストが語る反発ライン

イスラエル情勢悪化でビットコイン価格急落|予想的中アナリストが語る反発ライン

ビットコイン価格上昇の背景と今後の展開|10月末には過去最高値更新か=10x Research

ビットコイン価格上昇の背景と今後の展開|10月末には過去最高値更新か=10x Research

「ソラナ移行が進まないのが不思議でならない」VanEck子会社がレポートで指摘

「ソラナ移行が進まないのが不思議でならない」VanEck子会社がレポートで指摘

ドージコイン、ブレイクアウト条件の1つをクリア|アルトコインシーズンは時間の問題?

ドージコイン、ブレイクアウト条件の1つをクリア|アルトコインシーズンは時間の問題?

ビットコイン、63,000ドルまで回復「押し目買いの余地は十分ある」

ビットコイン、63,000ドルまで回復「押し目買いの余地は十分ある」

著名アナリストのビットコイン価格予想「今後の動き・目標価格・強気相場のピーク」など

著名アナリストのビットコイン価格予想「今後の動き・目標価格・強気相場のピーク」など