Google:イーサリアムを広告キーワードの「ブラックリスト」に登録|疑問視する声も

by BITTIMES   

セルビアを拠点とするイーサリアム(ETH)ベースのスタートアップ企業は、Google(グーグル)の広告が特定の地域で表示されていないことを発見しました。同社が行なった調査では「Ethereum」というキーワードは「Google Ads」で完全に禁止されており、ユーザーには提供されていないことが明らかになりました。

こちらから読む:元CEOはイーサリアムを高評価「Google」関連ニュース

Googleからの「公式回答」は無し

google

イーサリアム(Ethereum/ETH)ベースのスタートアップ企業は、「Ethereum」関連の"広告削除"に関する詳しい説明を受けるために「Google(グーグル)」に連絡を試みています。スタートアップ企業の代表者は『Googleは当社に対して返答を行なっていない』と述べた上で次のように説明しています。

私たちは過去6か月間に渡って「Google」のスマートコントラクト監査サービスの可視性を高めるために「Google Ads」を使用してきましたが、ここ数日で奇妙な変化が起きていることに気付きました。

Googleは「Ethereum」というキーワードを完全に「ブラックリスト」に載せたようです。1月9日の時点では、キャンペーンに「Ethereum」が含まれるキーワードは表示されなくなりました。

報告されているエラーページ(画像:DecenterTeam Twitter)報告されているエラーページ(画像:DecenterTeam Twitter)

検索結果に広告が表示されますか?
!広告は現在表示されていません
・この候補者は、ターゲット地域に広告を掲載することは認められていません。

仮想通貨広告の許可に「慎重な姿勢」

これまで「Google」は基本的に「イーサリアム」や「仮想通貨」の広告をブラックリストに載せていませんでしたが、2018年初頭に仮想通貨業界で大量の詐欺行為が行われたため、現在は仮想通貨関連広告に関する取り組みも慎重に進められています。

同社は昨年3月に「仮想通貨関連の広告」を禁止することを発表しましたが、その後9月には広告の掲載が再開され、厳格なガイドラインが定められました。仮想通貨広告の掲載は許可されましたが、これは限られた一部の企業のみとなっています。

Googleは、詐欺関連の広告が掲載されないようにするために、全ての仮想通貨広告の厳格な評価を行い、仮想通貨分野の広告とサブセットのみを許可しています。同社が今後「仮想通貨広告」を自社のプラットフォームで受け入れることになった場合には、認知度の低い仮想通貨やスタートアップ企業は「広告掲載」が受け入れられない可能性があります。

Ethereum(ETH)に対する「厳格な評価」

仮想通貨広告の承認に関して「Google」を批判する意見は複数上がっており、特に「イーサリアム」への対応が厳しいことに関しては多くの疑問の声が上がっています。

掲示板サイト「Reddit」のユーザーは、
・ethereum smart contract audits
・eos smart contract audits
という2つのキーワードをテストした結果、イオス(Eos/EOS)の広告のみが表示されたことを報告しています。このような「Google」の決定には批判の声も上がっており、『Googleは自分たちの好みを促進するためにさまざまなサービスを利用したいと考えている』といった意見も出ています。

許可する仮想通貨の種類やその評価内容については、今後も意見が交わされていくことが予想されますが、仮想通貨関連の詐欺行為などは現在も多数報告されているため、このような問題への対処法が見つかるまでは「Google」も慎重な姿勢を維持していくと予想されます。

イーサリアム(Ethereum/ETH)の価格|2019年1月14日

イーサリアム(Ethereum/ETH)の価格は、今月5日には「1ETH=17,000円」近くまで回復しましたが、その後は急速に下落しており、2019年1月14日時点では「1ETH=12,784円」となっています。

2018年11月15日〜2019年1月14日 ETHのチャート(引用:coingecko.com)2018年11月15日〜2019年1月14日 ETHのチャート(引用:coingecko.com)

bitbankの登録方法はこちらで詳しく解説しています

仮想通貨ニュース|新着

GMOコイン:DOT、ATOM、SOLのステーキング報酬が大幅アップ|ステーキング手数料半額もNEW

GMOコイン:DOT、ATOM、SOLのステーキング報酬が大幅アップ|ステーキング手数料半額も

メタプラネット、エリック・トランプ氏を戦略的顧問に任命 |株価急騰でストップ高NEW

メタプラネット、エリック・トランプ氏を戦略的顧問に任命 |株価急騰でストップ高

トランプ大統領、仮想通貨を「米国経済成長の鍵」と位置付け|デジタル資産サミット演説NEW

トランプ大統領、仮想通貨を「米国経済成長の鍵」と位置付け|デジタル資産サミット演説

カルダノウォレット「Lace」がマルチチェーン対応|最初はビットコインをサポートNEW

カルダノウォレット「Lace」がマルチチェーン対応|最初はビットコインをサポート

トランプメディア幹部、新SPAC設立で約1.8億ドルを調達へ|仮想通貨・軍事技術分野の買収を計画か

トランプメディア幹部、新SPAC設立で約1.8億ドルを調達へ|仮想通貨・軍事技術分野の買収を計画か

バイナンス、ユーザー投票による上場銘柄決定制度「Vote to List」を開始

バイナンス、ユーザー投票による上場銘柄決定制度「Vote to List」を開始

仮想通貨入門 - 基礎知識

仮想通貨がもらえるエアドロップとは?参加方法・注意点・税金などについて解説

仮想通貨がもらえるエアドロップとは?参加方法・注意点・税金などについて解説

仮想通貨HYPE(Hyperliquid)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

仮想通貨HYPE(Hyperliquid)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

仮想通貨DEX「Hyperliquid(ハイパーリキッド)」の特徴や使い方を徹底解説

仮想通貨DEX「Hyperliquid(ハイパーリキッド)」の特徴や使い方を徹底解説

ソラナ基盤の代表的なDeFiプロジェクトを紹介|特徴・運用方法・注意点も

ソラナ基盤の代表的なDeFiプロジェクトを紹介|特徴・運用方法・注意点も

ソラナ(SOL)基盤の代表的なDAppsを紹介|使い方や注意点も

ソラナ(SOL)基盤の代表的なDAppsを紹介|使い方や注意点も

ソラナ(Solana/SOL)系ミームコインとは?代表銘柄トップ5もあわせて紹介

ソラナ(Solana/SOL)系ミームコインとは?代表銘柄トップ5もあわせて紹介

市場分析・価格予想

ビットコイン価格86,000ドルに回復|パウエルFRB議長「インフレのペースを緩める」

ビットコイン価格86,000ドルに回復|パウエルFRB議長「インフレのペースを緩める」

ビットコイン「100万ドル到達時に売る?売らない?」Redditユーザーの白熱議論

ビットコイン「100万ドル到達時に売る?売らない?」Redditユーザーの白熱議論

「ビットコインは究極の基軸通貨へ」25万ドルは始まりに過ぎない|ティム・ドレイパー氏

「ビットコインは究極の基軸通貨へ」25万ドルは始まりに過ぎない|ティム・ドレイパー氏

ビットコイン底値7万ドル?アーサー・ヘイズ氏「金融緩和の機を待て」

ビットコイン底値7万ドル?アーサー・ヘイズ氏「金融緩和の機を待て」

セイラー氏、ルミス議員らが登壇「米国がビットコイン導入の先頭に」BPI主催サミット

セイラー氏、ルミス議員らが登壇「米国がビットコイン導入の先頭に」BPI主催サミット

「ビットコインは未来の資産」米国の政策が普及を加速|スカイブリッジ・キャピタル創設者

「ビットコインは未来の資産」米国の政策が普及を加速|スカイブリッジ・キャピタル創設者