
次世代型「ヘルスケア・ブロックチェーン」構築へ|医療用画像などを共有:Bitfury
ブロックチェーン技術関連のサービスを幅広く展開している「Bitfury(ビットフューリー)」と、人工知能(AI)とBlockchainを融合させたスタートアップ企業「Longenesis」は、医療用画像や診断データを維持、共有、保護するための「次世代型ヘルスケアプラットフォーム」を開発するために、医療施設と放射線科医を結ぶ分散型プラットフォーム「Medical Diagnostic Web」と提携を結びました。
こちらから読む:医療用画像の共有に活用される「ブロックチェーン技術」とは
X線写真・CTスキャンなどの「医療用画像」を管理
Bitfury、Longenesis、Medical Diagnostic Webによって開発されるブロックチェーンプラットフォームは「X線写真・CTスキャンなどの医療用画像」や「患者の診断情報」を維持、共有、保護するための基盤として機能し、ヘルスケア分野におけるブロックチェーン技術実装のための「業界標準」を設定することになると期待されています。
このプラットフォームはBitfuryのプライベートブロックチェーンフレームワークである「Exonum」上に構築されているため、機密医療情報のセキュリティを確保できるようになっており、「Anchoring」と呼ばれる技術を使用することによってトランザクションを検証することができるようになっています。
Longenesisは、許可を受けた関係者のみが記録された医療データにアクセスできるようにし、HIPAA(医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)とGDPR(一般データ保護規則)に準拠していることを保証します。
患者情報を記録・共有できる「革新的システム」
BitfuryのCEOであるValery Vavilov(ヴァレリー・ヴァヴィロフ)氏は、ブロックチェーン技術とAIアルゴリズムを組み合わせることによって、患者情報を信頼できる方法で記録し、より簡単に共有することができる革新的なシステムを世界中にもたらすことができると説明しています。
ブロックチェーン技術は、患者記録の改ざんを防止するのと同時に、より簡単に情報を共有することができる手段を提供することによって、患者データのセキュリティをより強固なものにします。
信頼できるデジタル情報を実現する「ブロックチェーン技術」は、AIアルゴリズムの医学的可能性を組み合わせることによって世界中の医療システムを活性化させる能力を秘めています。
ヘルスケアブロックチェーンの「新たな品質基準」
Medical Diagnostic WebのCEO兼共同創設者であるMichael Averbach(マイケル・エバーバッハ)氏は、今回発表されたブロックチェーンプラットフォームは「プライベートチェーン」と「パブリックチェーン」の両方の長所を兼ね備えたものであると説明し、ヘルスケアブロックチェーンの"新しい品質基準"を業界にもたらすことができると語っています。
私たちが提供する「ハイブリッド・プライベート/パブリックブロックチェーン」は、医療データを透明かつ柔軟で安全に保護することができる環境を提供します。私たちはこれらの最先端技術が1つになることによって「ヘルスケアブロックチェーンの新しい品質基準」への道を開くことができると信じています。
またこのプラットフォームは、現在の医療業界で重要な問題となっている「医療画像処理」の問題の多くを解決するのにも役立つと説明されています。
医療分野へのブロックチェーン技術活用はすでに複数の企業で進められており、韓国の病院などでも「ブロックチェーン情報共有プラットフォーム」の開発が進められています。
医療分野でのブロックチェーン活用事例はこちら

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