ビットコインクジラは順調に資産を増やす|2ヶ月間の下落相場で「15万BTC」買い貯め
仮想通貨市場ではここ最近で大幅な価格上昇が度々見られており、ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格も40万円前後での推移を続けています。先日は再び多くの仮想通貨で大きな下落が見られましたが、仮想通貨を大量に保有している「クジラ」たちは、この数ヶ月間の底値で大量のコインを買い占めている可能性があります。
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ビットコインを大量保有するウォレット「TOP5」
ビットコイン(BTC)の価格は、37万円前後で取引されていた2019年2月8日から大幅な上昇を見せており、24日には46万円近くまで上昇しました。しかしその後はわずか30分程度で10%ほど下落し、記事執筆時点では42万円前後での推移を続けています。
このような浮き沈みを利用して、多くの投資家たちは"より安い価格"でビットコインを買い貯めています。ビットコインを大量に保有している「TOP100」のアドレスを見ると、「クジラ」と呼ばれる"BTC大量保有者"たちがここ最近で非常に多くのビットコインを買い占めていることがわかります。
ビットコイン保有量「TOP100」のリストには、多くの仮想通貨取引所も含まれていますが、これらのウォレットにはラベルがつけられているため、一般の人々でも簡単にその内容を確認することができます。例えば、大手仮想通貨取引所「Bittrex」のBTCコールドウォレットには、2019年2月25日時点で「130,005BTC(約545億円)」が保管されています。
「Bitinfocharts.com」のデータでは、ビットコインの保有量が特に多いウォレットの「TOP5」は、
・Bittrex(ビットトレックス)
・Huobi(フォビ)
・Binance(バイナンス)
・Bitstamp(ビットスタンプ)
が占めていることが示されています。
ビットコイン保有量の多いウォレットTOP5(引用:Bitinfocharts.com)
日本の取引所で言えばCoinCheck(コインチェック)が29位にランク付けされており、BTC保有額は29,838BTC(約125億円)とされています。このリストの中には、所有者の詳細情報が不明のウォレットも数多く含まれているため、TOP100のうちの大半は誰のウォレットなのかわからない状態となっていますが、これらのウォレットの持ち主は当然ビットコイン価格に大きな影響を及ぼす力を持っています。
TOP100のクジラは約2ヶ月で「151,405BTC」を蓄積
仮想通貨メディア「Bitcoin.com」は、過去のデータと現在のデータを照らし合わせることによって、過去2ヶ月間で「ビットコインクジラ」が何千枚ものビットコインを蓄積していることを報告しています。
2019年2月26日時点のデータでは、ビットコインを大量に保有している「TOP100」のウォレットには「10,000〜1,000,000BTC(約42億〜4,200億円)」または「ビットコイン全体の16.18%」が保管されていることが示されています。
「Bitcoin.com」の記録によると、2018年12月17日〜2019年2月25日までの間にビットコイン保有量「TOP5」に並ぶ大手仮想通貨取引所のウォレットに保管されているビットコインの数量は「2,879BTC(約12億円)」増加しています。
また「TOP100」にリストされている残りのウォレットは、約2ヶ月間で151,405BTC(約640億円)を蓄積したとされています。なお、100〜1,000BTC(4,200万円〜4.2億円)を保有している約14,749個のアドレスは、72.13%から62.08%まで減少していることも報告されています。
2018年12月17日と2019年2月25日のBTCウォレットデータ比較(引用:Bitcoin.com)
仮想通貨を大量保有している「クジラ」の動きに関しては、昨年11月頃から"長期休眠状態"だったクジラも含めて徐々に活発な動きが見られていることが報告されています。「Bitinfocharts.com」のデータでは、ビットコイン以外の主要な仮想通貨でも、BTCと同様に買い貯めている傾向が示されているため、多くのクジラたちは最近の安値で各種仮想通貨を買い貯めている可能性があると考えられます。
仮想通貨を大量保有する「クジラ」に関する記事はこちら
2019年2月26日|ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格
ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は、先日25日に「417,000円」近くまで下落して以降横ばいの状態が続いており、2019年2月26日時点では「1BTC=428,184円」で取引されています。