Ripple社CEO「Libraの今後」に悲観的|XRPが証券ではない理由も説明
Ripple(リップル)社のCEOであるBrad Garlinghouse(ブラッド・ガーリングハウス)氏は、世界最大の英文ビジネス誌「Fortune」のインタビューに答えた際にFacebook(フェイスブック)のLibra(リブラ)プロジェクトについて語り、『Libraは2022年末になってもまだ公開されていないだろう』と予想しました。
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Libraの公開「2022年末でも厳しい」
Brad Garlinghouse(ブラッド・ガーリングハウス)氏は、6月にLibraプロジェクトが発表された時には肯定的な意見を述べており、Libraチームを率いているDavid Marcus(デビッド・マーカス)氏に「シャンパンを送りたい」とも語っていました。しかし今回のインタビューで同氏は「Libraの公開までには少なくとも3年以上の期間が必要になる」との考えを語っています。
『2022年末になってもLibraはローンチされていないだろう』と語るガーリングハウス氏は「FacebookはLibraが当初掲げていたビジョンを実現できると思うか?」という質問に対して単純に『No』と回答しており、『Facebookが直面している"規制"の逆風は相当なものだ』と説明しています。
Libraは2020年末までの公開を目指してプロジェクトを進めていますが、世界各国から懸念の声が数多く出ており、Libra協会が本拠地とするスイスの規制当局(FINMA)は『スイスの金融市場インフラ法に基づいた"決済システム"の認可が必要である』と説明しています。
リブラプロジェクト関連では以前から"個人情報流出"などで問題視されていたFacebookに対して特に厳しい目が向けられていますが、ガーリングハウス氏はこのことについて『Facebookが矢面に立っていなければLibraの好感度はもっと上がっていたいかもしれない』と語っています。
「Ripple社とXRP」=「エクソンと原油」
ガーリングハウス氏は今回のインタビューの中で「XRPは証券ではない」ということも改めて強調しており、特に重要なのはXRPがRipple社よりも早く存在していたことだと説明し、「Ripple社とXRP」は「エクソンと原油」のようなものだと語っています。
確かに私たちはXRP元帳の成功に利害関係を持っていますし、多くのXRPを保有しています。しかしそれは"エクソンが多くの石油を所有している"と言っているようなものです。もちろん石油は"商品"として分類されます。
Ripple社は以前から「XRPは証券に該当するか」ということについての議論を行なっていますが、最初から今まで一貫して『XRPは証券ではない』ということを説明しています。数ヶ月前からはXRP保有者から「XRPの価格下落はRipple社のXRP販売や寄付が原因だ」という批判も出ていますが、これに対しても『XRP販売や寄付はXRPエコシステムを成長させるための取り組みであり、Ripple社はXRPの成長を望んでいる』と説明しています。
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