赤十字社:ブロックチェーン基盤の「現地通貨」発行へ|災害支援を促進

by BITTIMES

ケニア・デンマーク・ノルウェーの「赤十字社」は、コミュニティでの取引を円滑にし、経済活動を促進するためにブロックチェーン技術を活用した"現地通貨"を発行し、現金不足を解決していくことを目指す2年間のプロジェクトを開始したと伝えられています。

こちらから読む:ペンタブ大手がスタートバーンと提携「ブロックチェーン」関連ニュース

支援用の現金・引換券をブロックチェーンで置き換え

赤十字社が開始したこのプロジェクトは、災害が発生した際などに支援目的で配布されていた現金・引換券などを「ブロックチェーン技術を用いた現地通貨」に置き換えていくことを計画しています。

ロイターの報告によると、赤十字社がこれまでに配布していた現金・交換券は"年間10億ドル(約1,091億円)"に相当し、これらの取引は紙に記録されていたと伝えられているため、ブロックチェーン技術を取り入れることによって大幅にコストを削減し、利便性を高めることができると期待されます。

新しい通貨は携帯電話で送金することができるようになっており「労働者への賃金支払い」や「地元の商品やサービス購入」などで使用することができるとされています。このシステムはケニアで人気の「M-Pesaモバイル送金システム」とほぼ同じように機能しますが、ユーザーがケニアの通貨「ケニア・シリング(KES)」を保有する必要がないという点で違いがあるとのことです。

今後2年間で「32万人」に提供予定

赤十字社が開始したこのプロジェクトは初めにケニアとエチオピアでテストが実施された後に、マラウイ・ミャンマー・ジンバブエ・カメルーン・パプアニューギニアでも展開され、今後2年間で32万人のユーザーに提供していく予定だと説明されています。

ジュネーブに本拠を置く人道支援コンサルタントのPaula Gil(ポーラ・ギル)氏は「この技術は支援活動に革命をもたらす可能性がある」と語っていますが、その一方でケニアの銀行は「この技術によって銀行融資の必要性が損なわれる可能性がある」と懸念の声をあげていると伝えられています。

そのため、赤十字社が開始したこのプロジェクトが今後2年間でコミュニティにどのような影響を与えるかには注目が集まっています。

>>「トムソン・ロイター財団」の報道はこちら

ブロックチェーン大学校FLOCの画像 最速3ヵ月で技術を習得できる「ブロックチェーン大学校」はこちら

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連のある仮想通貨ニュース

Morgan Stanley:仮想通貨の専門家をCredit Suisseから獲得|デジタル資産部門のトップに任命

Morgan Stanley:仮想通貨の専門家をCredit Suisseから獲得|デジタル資産部門のトップに任命

OasysのL2チェーンTCG Verse:ブロックチェーンカードゲーム「Schemes of ink」で採択

OasysのL2チェーンTCG Verse:ブロックチェーンカードゲーム「Schemes of ink」で採択

HEXA:NFT活用したWEB3.0型ブログサービス「6ブログ」正式版リリース

HEXA:NFT活用したWEB3.0型ブログサービス「6ブログ」正式版リリース

米大手資産運用会社「ビットコイン関連サービス」提供へ:Mariner Wealth × Eaglebrook

米大手資産運用会社「ビットコイン関連サービス」提供へ:Mariner Wealth × Eaglebrook

Roger Ver:ビットコインのコア開発者は「経済学」を理解できていない

Roger Ver:ビットコインのコア開発者は「経済学」を理解できていない

Hyundai(現代自動車)ブロックチェーン活用に向け「IBM」と提携|金融取引の効率化へ

Hyundai(現代自動車)ブロックチェーン活用に向け「IBM」と提携|金融取引の効率化へ

注目度の高い仮想通貨ニュース

ワールドコイン(WLD)独自のL2ブロックチェーン「World Chain」発表

ワールドコイン(WLD)独自のL2ブロックチェーン「World Chain」発表

Flare基盤の「AI生成NFT」を簡単発行|Atrivがスニークピーク映像公開

Flare基盤の「AI生成NFT」を簡単発行|Atrivがスニークピーク映像公開

メタマスク「エアドロップ受取資格の一括確認&請求機能」を追加

メタマスク「エアドロップ受取資格の一括確認&請求機能」を追加

カルダノウォレット「Lace 1.9」リリース|マルチアカウント・マルチウォレット機能を搭載

カルダノウォレット「Lace 1.9」リリース|マルチアカウント・マルチウォレット機能を搭載

ロンドン証券取引所「ビットコイン・イーサリアムの仮想通貨ETN」5月から取扱開始

ロンドン証券取引所「ビットコイン・イーサリアムの仮想通貨ETN」5月から取扱開始

最近の仮想通貨ブームで急成長が期待される5つの新しいミームコイン

最近の仮想通貨ブームで急成長が期待される5つの新しいミームコイン

2025年までにビットボットのトークンが、新たなAI技術で飛躍する可能性

2025年までにビットボットのトークンが、新たなAI技術で飛躍する可能性

ルナクラシックのラリーとディップ:注目が集まるビットボット仮想通貨プレセール

ルナクラシックのラリーとディップ:注目が集まるビットボット仮想通貨プレセール

稲垣組・もぐら組が誕生?コインチェック「新テレビCM」全国放映へ|記念キャンペーンも

稲垣組・もぐら組が誕生?コインチェック「新テレビCM」全国放映へ|記念キャンペーンも

「ビットコインは詐欺かもしれないが大好き」ロバート・キヨサキ氏が様々な質問に回答

「ビットコインは詐欺かもしれないが大好き」ロバート・キヨサキ氏が様々な質問に回答

ビットコインの価格高騰は近い?「現在は2020年末と同じ成長段階」Bitfinexレポート

ビットコインの価格高騰は近い?「現在は2020年末と同じ成長段階」Bitfinexレポート

仮想通貨でプリペイド決済「Slash Vプリカ SHOP」提供へ:Slash × ライフカード

仮想通貨でプリペイド決済「Slash Vプリカ SHOP」提供へ:Slash × ライフカード

仮想通貨ニュース | 新着記事一覧

仮想通貨まとめ一覧

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

確定申告はいつからいつまで?知っておきたい「仮想通貨の税金」に関する知識

確定申告はいつからいつまで?知っておきたい「仮想通貨の税金」に関する知識

ASTRも管理できる「Polkadot{.js}」のウォレット作成方法|画像付きでわかりやすく解説

ASTRも管理できる「Polkadot{.js}」のウォレット作成方法|画像付きでわかりやすく解説

人気のタグから探す