2020年、最も需要が高いスキルは「ブロックチェーン技術」=Linkedin調査報告
ブロックチェーン技術は現在、様々な業界で積極的に活用され始めており、大小問わず非常に多くの企業がブロックチェーン関連の技術者を募集しています。世界最大級のビジネス特化型SNS「Linkedin(リンクトイン)」が行なった最新の調査では『ブロックチェーン技術は"2020年に最も需要があるハードスキル"』だという結果が出ていると報告されています。
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2020年に最も需要があるハード・ソフトスキル
Linkedin(リンクトイン)は2020年1月9日のブログ記事で『2020年に最も需要があるハード・ソフトスキル』という記事を公開し、1年前の調査ではリストにあがっていなかった"ブロックチェーン技術"が「2020年最も需要のあるハードスキル」のトップにランクインしたことを報告しました。
この調査では、求人の供給に対して需要が高かったものが選ばれており、需要は最も高いレートで雇用されているLinkedinユーザーのプロフィールに記載されているスキルを識別することによって測定されています。なお、この調査は「10万人以上のLinkedinユーザーがいる都市のみ」を対象としているとのことです。
ハードスキルのトップ10は以下のような内容となっています。
1位:ブロックチェーン
2位:クラウド・コンピューティング
3位:分析的思考
4位:人工知能(AI)
5位:UXデザイン
6位:ビジネスアナリシス
7位:アフィリエイトマーケティング
8位:セールス
9位:科学コンピューティング
10位:動画作成
今回の報告において「ハードスキル」とは"特定のタスクを実行する従業員の能力に関するもの"であり、「ソフトスキル」は"それを行うための適応・コラボレーション・問題解決・意思決定を行う方法に関するもの"だと説明されています。
具体的には、ハードスキルには「ソフトウェア開発・税務会計・特許法の専門知識などの専門知識と技術的能力」、ソフトスキルには「行動と思考・個人の特性・認知スキル」に関するものが含まれるとされています。
Microsoft・Amazonなどの大手企業も技術活用
Linkedinはブロックチェーン技術が「アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・オーストラリア」で最も高い需要を獲得していると報告しており、この技術が「IBM・JPMorgan Chase・Microsoft・Amazon・Oracle・American Express」などといった大手企業にとっても重要な技術になってきていることを強調しています。
実際にブロックチェーン関連の求人募集は世界中で増えており、昨年はNASA(アメリカ航空宇宙局)の無人探査機などの研究開発及び運用に携わる研究所である「ジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory)」も、仮想通貨やブロックチェーン技術の知識・経験を有しているデータサイエンティストを募集していました。
ブロックチェーン技術は現在、世界中の企業で研究開発が進められているため、今後もブロックチェーン関連の技術者を求める企業は増加していくことになると予想されます。
(参照元:Linkedin)