著名R&B歌手の仮想通貨「Akoin」ホワイトペーパー公開|IEOなどの情報も
R&Bシンガーソングライター「Akon(エイコン)」の仮想通貨プロジェクトとして知られる「Akoin」のホワイトペーパーが公開されたことがで明らかになりました。このホワイトペーパーには、イニシャル・エクスチェンジ・オファリング(IEO)などに関する情報も記載されています。
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アフリカなどの新興経済圏に「新たな可能性」を提供
「Akoin」のホワイトペーパーによると、Akoinは「アフリカなどの新興経済圏の起業家向けに設計されたブロックチェーンベースのツール・サービス・エコシステムによって構成される仮想通貨」だとされており、Akoinの使命は「アフリカやその他の貧困に苦しむ地域全体で学習・報酬・支出・節約の機会を創出することによって、世界最大の新興労働市場の可能性を解き放つこと」だと説明されています。
分散型アプリケーション(DApps)やアプリケーション(Apps)の基盤となる「Akoin」のエコシステムは、新たなサービスを創出するための機会を提供し、Akoinエコシステムの独自通貨である「Akoin Utility Token」は主要仮想通貨・パートナー企業の代替通貨・法定通貨の即時取引を可能にするとされています。
また「Akoin」のプロジェクトでは「Akoin Multi-Currency Wallet」と呼ばれる複数の通貨をサポートしたウォレットも開発されることになっており、従来の両替システムよりも手軽かつ安い手数料でユーザーが通貨を交換できる環境を提供すると説明されています。
なお「Akoin」はステラ(Stellar/XLM)のネットワーク上で立ち上げられているため、Akoinのトークンは「Stellarのウォレット」と「Akoinのウォレット」の両方で保管することができるようになっています。
「BitMinutes」との提携を通じたサービスも
Akoinは、P2P決済・携帯電話クレジット交換プラットフォームである「BitMinutes」とも提携しているため、Akoinユーザーはアフリカ全土12億のアカウントへと無料で送金することもできるとされています。
「BitMinutes」はこの他にも、プリペイド方式による通信量支払い、マイクロレンディング、キャッシュイン・キャッシュアウトサービスなどへのアクセスを提供するとのことです。
Akon氏はコインテレグラフに対して『アフリカでは非常に多くの通貨が発行されているものの、その多くは不安定で信頼されていない』と語っており、現在では農産物・魚・果物・物などといった基本的な商品を購入する際に法定通貨ではなく"携帯電話のクレジット"を使用している人も存在すると報告しています。
しかし、村の外で携帯電話の通話クレジットを法定通貨の替わりとして使用することはできないため、Akoinを展開することによって村の外でも同様の感覚で支払いを行えるようなシステムを提供したいとAkon氏は語っています。
IEOは「一流の仮想通貨取引所」で実施
Akoinは、イニシャル・エクスチェンジ・オファリング(IEO)を通じてトークンの10%が販売される予定となっています。IEOは"一流の仮想通貨取引所"との提携を通じて2020年第2四半期に実施されることになっていますが、具体的にどの仮想通貨取引所で実施されるのかについては明らかにされていません。
IEOでは合計4,500万Akoinが販売されることになっており、1コインあたりの金額は0.15ドル(約16円)だとされています。資金調達の上限額は675万ドル(約7億2,500万円)に設定されており、支払いに利用できる仮想通貨は「XLM」となっています。
「Akoin」のプロジェクトでは、仮想通貨やブロックチェーン技術を含めた様々な最先端技術を取り入れた未来都市「AkonCity」を建設するプロジェクトも進められており、AKON氏がセネガルの大統領に授与された約8平方キロメートルの土地に5〜10年ほどの期間をかけて建設される予定となっているため、今後の発展にも注目が集まっています。