NEMの新ブロックチェーン「Symbol」近日中にロードマップ公開へ
仮想通貨ネム(NEM/XEM)の運営チームは2020年4月9日に、日本語に対応した初めての「Ask Me Anything(AMA)」セッションを開催し、新たなブロックチェーン「シンボル(Symbol/XYM)」の公開時期などに関するコミュニティの質問に回答しました。
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日本語対応の「Ask Me Anything(AMA)」を開催
ネム財団(NEM Foundation)は先日9日に「NEMエコシステムの将来のガバナンスとプラン」に関する発表を行い、NEM関連の組織を統括する「NEM Group(ネムグループ)」が新しく立ち上げられたことや、新しいブロックチェーン「シンボル(Symbol/XYM)」の公開時期が延期になることなどを報告しました。
今回開催された「Ask Me Anything(AMA)」は、これらの発表に関する詳細をコミュニティの人々に説明するためのものであり、Twitterで質問を受け付けた上でそれらの質問に対する回答が行われました。
Symbolロードマップ「4月18日まで」に公開
最も注目が集まっていた新しいブロックチェーン「シンボル(Symbol/XYM)」の公開時期に関しては、先日の発表時点で『予定されていた2020年第2四半期(4月〜6月)までに公開することは不可能である』ということが報告されていましたが、今回のAMAでは『2020年4月18日までに詳細を記したロードマップを公開する』ということが明かされています。
シンボル(Symbol/XYM)の立ち上げに向けた取り組みに関しては「残りの技術的・非技術的作業に関する初期調査」はすでに完了しているものの、依然としてメインネット公開までに完了すべき重要な作業が残されているため、実際のリリース時期は2020年後半になるということが報告されています。
仮想通貨取引所とのコミュニケーションも
"Symbol公開時期の延期"に関する仮想通貨取引所とのやり取りに関しては、「NEM Trading」のチームが各取引所と直接コミュニケーションを図りながら、Symbol公開後もスムーズに対応できる環境を整えていることが報告されています。
なお、日本の仮想通貨取引所では「GMOコイン・コインチェック・Zaif」の3社がNEMを取り扱っていますが、これら3社はすでに「Symbolへの対応」を前向きに検討していることを明らかにしています。
「NEM Group」による新体制について
新しく立ち上げられた「NEM Group(ネムグループ)」に関しては、Symbolの公開とその後の運営を効率的に行う目的があることが説明されています。NEM Groupを構成する組織とその作業内容については、前回の発表で以下のように説明されています。
【NEM Group(ネムグループ)】
親会社/持ち株会社。理事会は戦略と予算を設定し、子会社が共通の目標に向けて取り組むことを確認します。【NEM Software(ネムソフトウェア)】
NEMスタジオとNEMファンデーションの開発者が参加する、統合および拡張された製品開発チーム。ソフトウェアはまた、後に指名される経験豊富なエンタープライズリーダーが率いるエンタープライズプロジェクトのために、NEMグループのビジネス開発部門を運営します。【NEM Trading(ネムトレーディング)】
グループのすべての財務を一元的に管理し、子会社が予算を遵守するようにします。企業の財務機能を担い、グループが保有するデジタル資産を管理して、流動性管理、為替サポート、トークン貸付などの活動を可能にします。【NEM Ventures(ネムベンチャー)】
エコシステムのベンチャーキャピタルおよび投資部門として、主に現在同様の形で継続しますが、新しいガバナンスおよび管理構造が組み込まれます。ベンチャーは、NEMグループが署名した戦略的パートナーシップにも責任を負います。
今回のAMAでは全ての質問に回答が行われたわけではないものの、AMAを実施した「NEM Community AMA(@NemberAma)」は今後数日をかけて全ての質問に回答し、FAQを作成すると説明しています。
2020年4月10日|ネム(NEM/XEM)の価格
ネム(NEM/XEM)の価格は今月7日に4.6円付近まで回復したものの、その後はやや下落しており、2020年4月10日時点では「1XEM=4.03円」で取引されています。
2020年3月11日〜2020年4月10日 XEMのチャート(引用:coingecko.com)
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