Softbank孫社長「ビットコインは理解できない」BTC投資でビジネスに支障も
Softbank(ソフトバンク)の孫正義社長が2020年11月17日〜18日にかけて開催されたオンラインサミットに登壇した際に仮想通貨ビットコイン(Bitcoin/BTC)について言及し、『ビットコインは理解できない。以前2億ドル(約200億円)を投資したが価格変動で自分のビジネスに集中できなくなった』と発言したことが「BusinessInsider」の報道で明らかになりました。
BTC価格変動で「自分のビジネスに集中できなかった」
Softbank(ソフトバンク)の社長である孫 正義(そん まさよし)氏は2020年11月17日〜18日にかけて開催された「New York Times」の「DealBookカンファレンス」に登壇した際に、価格上昇で注目が集まっている仮想通貨ビットコイン(BTC)について語ったと報じられています。
「BusinessInsider」の報道によると、同氏は過去に友人から『個人資産の1%をビットコインに投資すべきだ』と勧められたことを受けて、実際に2億ドル(約200億円)をビットコインに投資したとのことですが、ビットコインを購入した後はビットコインの価格変動が気に掛かるようになり、結果的に『自分のビジネスに集中できなくなった』と説明されています。
BTC購入後に毎日ビットコイン価格を気にかけていたという孫氏は最終的に購入したビットコインを売却したとのことで、同氏はそれによって約5,000万ドル(約50億円)を失ったと見積もっていると報じられています。しかしながら「BusinessInsider」は「Wall Street Journal」が以前に報じた内容を引用する形で"孫社長が1億3,000万ドル(約130億円)以上の損失を出した可能性があること"を報告しています。
2019年4月に「Wall Street Journal」が報じた内容では『孫社長はビットコイン価格が過去最高値付近まで高騰した2017年終盤にBTCを購入し、BTC価格が急落した2018年初めに売却した』と報告されていました。
孫社長はビットコイン投資で約50億円相当の損失を出したことを認めているものの、"仮想通貨投資をやめたこと"について『とても気分が晴れた』と語ったと伝えられています。
「デジタル通貨の可能性」には賛同
孫正義社長はビットコインについて『理解できない』と語ってはいるものの、仮想通貨やデジタル通貨を全否定しているわけではなく、『私はデジタル通貨が役に立つと思う』と語ったとも報じられています。
しかしながら「具体的にどのようなデジタル通貨が良いと考えているか?」などについては明かされておらず、『どのようなデジタル通貨が良いか、どのような構造が良いかなどはわからない』と語ったと伝えられています。
孫社長にアドバイスした人物と同様に『全ての人は純資産の1%をビットコインに投資すべき』と語っている億万長者のChamath Palihapitiya(チャマス・パリハピティヤ)氏は、今年2月にCNBCの番組に出演した際に『個人投資家を含むすべての投資家はビットコイン投資を"危機的状況を避けるための保険の一種"とみなすべきであり、マットレスの下に保管してそれが二度と必要にならないことを願っておくべきだ』と説明しています。
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ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は今年3月に50万円付近まで下落したものの、その後は順調に回復を続けており、2020年11月20日時点では「1BTC=1,880,943円」で取引されています。