ウクライナ政府:仮想通貨・ブロックチェーンの「教育動画」公開|BINANCEなども協力
ウクライナ政府が仮想通貨やブロックチェーンに関する国民の理解を深めるための教育動画をネット上で公開したことが明らかになりました。この動画の作成には大手暗号資産取引所「BINANCE(バイナンス)」なども協力しており、ビットコインなどの基本的な特性からスマートコントラクトや分散型取引所(DEX)などといったより詳しい内容についても説明が行われています。
こちらから読む:ベネズエラのピザハット、仮想通貨決済に対応「暗号資産」関連ニュース
仮想通貨関連企業と協力して「教育動画」を公開
ウクライナのデジタル改革省は、仮想通貨やブロックチェーン技術に関する国民の知識を深めるための教育動画をインターネット上で公開しました。この動画は同省が行っているデジタル教育プログラムの一環として公開されており、YouTube上でも視聴することができるようになっています。
教育動画は1エピソードあたり6〜12分の「8エピソード」で構成されており、全ての動画を見た視聴者は"修了証明書"を受け取ることができるようになっています。
この動画の作成には「BINANCE(バイナンス)、Hacken(ハッケン)、Crystal Blockchain(クリスタル・ブロックチェーン)」などの仮想通貨関連企業も協力しており、最初のエピソードではBINANCEウクライナのマーケティング責任者Ivan Paskarsi氏が登場してビットコインの特性などについて説明を行っています。
動画内では「ビットコインなどの基本的な特性や仕組み」について説明しているだけでなく、イーサリアム・スマートコントラクト・分散型取引所(DEX)などといった一般の人々にはまだ深く知られていないものについての説明も行われており、より難しい切り込んだ質問などにも回答が行われています。
BINANCEは昨年11月にウクライナにおける仮想通貨導入やデジタル金融に関する政策で協力することを目的とした覚書(MoU)を締結しており、ウクライナでブロックチェーン技術を実装して新しい仮想通貨市場を構築していくための戦略を策定することを目的としたワーキンググループを立ち上げていました。
暗号資産やブロックチェーン技術は数年前に比べると非常に多くの人々に知られるようになったものの、『話が難しい、理解できない』などの理由で深く関わることを避ける人も依然として多いため、政府機関と仮想通貨関連企業が協力して教育活動を行うことによって、仮想通貨やブロックチェーンに関する正しい理解が深まり、利用者拡大や業界の発展につながると期待されます。