仮想通貨を「ギャンブル用口座」に送金する技術で特許取得:カジノ機器製造大手IGT
スロットマシンなどといったカジノ機器を製造している多国籍企業「インターナショナル・ゲーム・テクノロジー(International Game Technology/IGT)」が、仮想通貨(暗号資産)をギャンブル用口座に送金する技術に関する特許を取得したことが明らかになりました。
BTC・ETH・BCHなどを「ギャンブル用口座」に送金
インターナショナル・ゲーム・テクノロジー(International Game Technology/IGT)はスロットマシンなどといったカジノ・ギャンブル機器を製造している多国籍企業であり、イギリス・ロンドンに本社を構えながら、ローマ、プロビデンス、ラスベガスなどにもオフィスを構えています。
米国特許商標庁が公開した書類によると、IGT社は2021年1月5日に『ゲーム施設のアカウントから仮想通貨へのアクセスを提供するためのシステムと方法』に関する特許を取得したとされています。
公開された特許申請書類の中では、仮想通貨ウォレットアプリを使用して自分の口座からカジノ向けアカウントのギャンブル用口座に仮想通貨を送金するシステムに関する説明がなされており、
・ビットコイン(Bitcoin/BTC)
・イーサリアム(Ethereum/ETH)
・ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)
などの暗号資産を送金できることが記されています。
この特許技術が実用化されれば、スマートフォンに保管している暗号資産を使用してスロットマシンなどの仮想通貨ウォレットにBTCなどの暗号資産を送金することができるようになるため、カジノでの仮想通貨決済が可能になり、仮想通貨の利用範囲がさらに拡大すると期待されます。
Bloombergの報道によると、IGTの広報担当者は『IGTは仮想通貨を含めた規制されたゲーム業界の将来の方向性も見越して、業界をリードする特許ポートフォリオを強化するためにこの特許を取得した』とコメントしていると伝えられています。
なお、IGT社は2021年1月5日にアメリカ・ネバダ州で「ウォレットからキャッシュレスでスロットに入金することができる技術」が承認されたことも発表しており、この技術が承認されたことによってコロナ環境下で接触を減らしながら、安全かつ簡単にキャッシュレスのスロットゲーム体験を提供することができるようになると説明しています。
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