Cardano企業向けバージョン作成に向けて|IOHK「Hyperledger Project」と「W3C」参加へ

by BITTIMES

カルダノエイダコイン(Cardano/ADA)の開発企業として知られる「IOHK」が、ブロックチェーン・分散型台帳技術のオープンソースソフトウェアを開発している「Hyperledger Project(ハイパーレジャー・プロジェクト)」と、Web技術の標準化を行う非営利団体である「World Wide Web Consortium(W3C)」に参加することが明らかになりました。

こちらから読む:Cardano創設者、90年代のRPGゲームを買収「Cardano」関連ニュース

IOHK「Hyperledger Project・W3C」参加へ

IOHKは、カルダノ(Cardano/ADA)の開発を担っていることで知られるエンジニアリング企業であり、カルダノエイダコイン(ADA)の開発者として知られるCharles Hoskinson(チャールズ・ホスキンソン)氏がCEOを務めています。

同社は「Cardano Foundation(カルダノ財団)」との間で"2020年までカルダノの開発を行う"という契約を交わしてカルダノプロジェクトの開発を担当していますが、仮想通貨メディア「Cointelegraph」の報告によると、チャールズ・ホスキンソン氏は最近のインタビューで同社が「Hyperledger Project(ハイパーレジャープロジェクト)」と「World Wide Web Consortium(W3C)」に参加することを明らかにしたと伝えられています。

Hyperledger Project(ハイパーレジャー・プロジェクト)とは、「Linux Foundation」によって設立された企業向けにブロックチェーン・分散型台帳技術のオープンソースソフトウェアを開発しているコミュニティであり、IBMを開発主体とする「Hyperledger fabric」、Intelを開発主体とする「Hyperledger Sawtooth Lake」、ソラミツを開発主体とする「Hyperledger Iroha」などといった複数のプロジェクトが展開されています。

World Wide Web Consortium(W3C)は、インターネット上で提供されているハイパーテキストシステム「World Wide Web」で使用される各種技術の標準化を推進する為に設立された標準化団体・非営利団体であり、ホームページを作成する際の基盤となるルール作りなどを行う役割を担っています。

カルダノの「企業向けバージョン」作成に向けて

「カルダノ財団」と「IOHK」の契約は2020年末で満了となるため、その際にはカルダノコミュニティに対して「IOHKとの契約を更新するか」といった内容の提案が行われることになりますが、この提案を行う際には「"Cardanoの企業向けバージョン"をどのように作成するか」という提案も行われると報告されています。

私たちが探求することの1つは「カルダノのエンタープライズバージョンをどのように作成するか」ということです。私たちは年末に「今後5年間のカルダノとIOHKの契約更新」に関する提案を行いますが、その更新の中には"エンタープライズ向けバージョン"に関する項目が含まれることになるでしょう。

私たちはその運用方法を「Linux Foundation」のグループを通じて追求したいと思っています。

ホスキンソン氏はこの他にも、Cardanoブロックチェーンが「許可を必要としない"パーミッションレス型"」と「許可を必要とする"パーミッション型"」の両方に簡単に切り替えることができる設計になっていることも強調しています。

ビットコインなどのパブリックブロックチェーンは、誰もが許可なく参加することができる「パーミッションレス型」のブロックチェーンとなっていますが、企業などで採用されるブロックチェーンはセキュリティ面などを考慮した上でネットワークに参加する際に許可が必要となる「パーミッション型(許可型)」の設計となっています。

Hyperledgerプロジェクトで展開されているブロックチェーンは「企業向けのパーミッション型ブロックチェーン」として広く採用されているため、IOHKはHyperledgerプロジェクトに参加することによって「企業向けのパーミッション型Cardanoブロックチェーン」を展開することを計画していると考えられます。

ブロックチェーン技術は世界中の様々な企業で活用され始めていますが「Hyperledger」関連のブロックチェーン・分散型台帳技術は大手企業などで特に広く採用されているため、Hyperledgerプロジェクトで企業向けにカルダノブロックチェーンが展開されれば、カルダノの技術採用がさらに進み、認知度や信頼性の向上などにもつながると期待されます。

>>「Cointelegraph」の報道はこちら

2020年5月21日|カルダノエイダコイン(ADA)の価格

カルダノエイダコイン(Cardano/ADA)の価格は今年3月に2.29円付近まで下落したものの、その後は順調に回復してきており、2020年5月8日時点では「1ADA=6.07円」で取引されています。

ADAを購入することができる仮想通貨取引所BINANCE(バイナンス)の登録方法はこちら

2020年2月21日〜2020年5月21日 ADAのチャート(引用:coingecko.com)2020年2月21日〜2020年5月21日 ADAのチャート(引用:coingecko.com)

仮想通貨ニュース|新着

「米SEC次期委員長の役職に興味なし」ロビンフッド幹部のダン・ギャラガー氏NEW

「米SEC次期委員長の役職に興味なし」ロビンフッド幹部のダン・ギャラガー氏

ビットコイン準備金&仮想通貨決済対応で財務強化:NASDAQ上場フィットネス機器メーカーNEW

ビットコイン準備金&仮想通貨決済対応で財務強化:NASDAQ上場フィットネス機器メーカー

ビットコイン、10万ドル到達は序章に過ぎない?Galaxy CEOが語る上昇理由と今後の値動きNEW

ビットコイン、10万ドル到達は序章に過ぎない?Galaxy CEOが語る上昇理由と今後の値動き

ビットコイン準備金採用の動きが止まらない|100万〜1,000万ドル規模の投資報告続くNEW

ビットコイン準備金採用の動きが止まらない|100万〜1,000万ドル規模の投資報告続く

OKJ、カルダノ(ADA)のステーキングサービス提供へ

OKJ、カルダノ(ADA)のステーキングサービス提供へ

カルダノウォレット「Tokeo」ビットコインに正式対応|ADA・BTCの交換機能も

カルダノウォレット「Tokeo」ビットコインに正式対応|ADA・BTCの交換機能も

仮想通貨入門 - 基礎知識

【年利最大9%】ソラナ(SOL)をステーキングで増やす方法|画像付きで解説

【年利最大9%】ソラナ(SOL)をステーキングで増やす方法|画像付きで解説

【年利40%以上】フレア(Flare/FLR)をラップ&デリゲートで増やす方法|画像付きで解説

【年利40%以上】フレア(Flare/FLR)をラップ&デリゲートで増やす方法|画像付きで解説

シバイヌDEX「ShibaSwap」の使い方|流動性提供の方法などをまとめた解説動画公開

シバイヌDEX「ShibaSwap」の使い方|流動性提供の方法などをまとめた解説動画公開

各種仮想通貨を「Shibarium基盤BONE」に簡単交換|ガス代補充機能の使い方を解説

各種仮想通貨を「Shibarium基盤BONE」に簡単交換|ガス代補充機能の使い方を解説

‌NFTマーケットプレイス「Magic Eden」とは?機能や使い方などを解説

‌NFTマーケットプレイス「Magic Eden」とは?機能や使い方などを解説

仮想通貨ビットコインの買い方をわかりやすく解説|取引所と販売所の違いなども紹介

仮想通貨ビットコインの買い方をわかりやすく解説|取引所と販売所の違いなども紹介

市場分析・価格予想

機関投資家の57%が仮想通貨への配分を増やす予定=Sygnumレポート

機関投資家の57%が仮想通貨への配分を増やす予定=Sygnumレポート

カルダノクジラ、1ヶ月間で145%のポジション増|ADA価格の8倍上昇予想も

カルダノクジラ、1ヶ月間で145%のポジション増|ADA価格の8倍上昇予想も

「ビットコインは100万ドルを超える」ビットワイズ幹部、根拠と共に提唱

「ビットコインは100万ドルを超える」ビットワイズ幹部、根拠と共に提唱

ビットコイン、目標価格は255,000ドル?著名アナリストの価格予想と重要なサポートライン

ビットコイン、目標価格は255,000ドル?著名アナリストの価格予想と重要なサポートライン

ポリマーケット市場「BTCが年末までに10万ドル突破」を予測|10%から65%へ

ポリマーケット市場「BTCが年末までに10万ドル突破」を予測|10%から65%へ

ビットコイン、トランプ氏勝利で76,000ドル到達|ドージコインの価格上昇も近い?

ビットコイン、トランプ氏勝利で76,000ドル到達|ドージコインの価格上昇も近い?