Big Time Studios:NFT活用した本格アクションRPG「ビッグタイム」開発へ
「Epic Games、Blizzard Entertainment、EA、Riot Games」などといったゲーム業界の大手企業に勤務していた経歴を持つベテランメンバーで構成されたブロックチェーンゲーム関連のスタートアップ企業「Big Time Studios(ビッグタイムスタジオ)」は2021年5月12日に、イーサリアム(ETH)を基盤としたロールプレイングゲーム「Big Time(ビッグタイム)」を発表しました。
Big Time Studios(ビッグタイムスタジオ)とは
Big Time Studios(ビッグタイムスタジオ)は、世界的に有名なブロックチェーン基盤の仮想空間プラットフォーム「ディセントラランド(Decentraland/MANA)」の創設者兼元CEOであるAri Meilich(アリ・マイリック)氏が立ち上げたブロックチェーンゲーム関連のスタートアップ企業です。
同社の開発チームは「Epic Games、Blizzard Entertainment、EA、Riot Games」などといったゲーム業界の大手企業に勤務していた経歴を持つベテランメンバーで構成されており、一部の開発メンバーは「Fortnite、God of War、Call of Duty、Overwatch」などいった世界的に人気のゲームにも貢献していると報告されています。
Big Time Studiosは2021年5月12日に、FBG Capital社が主導するシリーズA資金調達ラウンドで「North Island Ventures、Digital Currency Group、OKEx Blockdream Ventures、Alameda Research、Circle Financial、Ashton Kutcher Sound Ventures」などから1,030万ドル(約11億円)を調達したことも発表しています。
また同社は、Non-Fungible Token(NFT)の技術を採用するパートナーのゲーム会社に投資することを目的とした1,100万ドル(薬13億円)規模のエコシステム・ファンドも設立する予定だと報告されています。
アクションRPG「Big Time(ビッグタイム)」とは
Big Time(ビッグタイム)は、イーサリアム(ETH)を基盤としたPC向けのマルチプレイヤーアクションRPGとなっており、ゲームのプレイヤーは最大6人でチームを組んでダンジョンを探索したり、モンスターを倒してNFT形式で発行されるアイテムを獲得することもできるとされています。
ゲームプレイは「God of Warの高速アクションゲームプレイ」と「World of WarcraftやDiabloのような協力プレイ」を組み合わせたようなものになっていると報告されているため、本格的な協力型のアクションRPGを楽しみながらNFTアイテムを収集する楽しみも味わことができるようになると期待されます。
このゲームの注目すべきポイントは「仮想通貨関連の知識を持たない人も含めた全てプレイヤーが、NFT形式のアイテムを取得・保有・取引できるアクションRPG」となれるように開発されている点であり、『プレイヤーが自分でNFTを管理するのではなく、Big Timeがユーザーのウォレットを管理することによって、ユーザーは簡単にNFTアイテムを扱うことができるように設計されている』と報告されています。
仮想通貨やNFTは「自分で自分の資産を管理できる」という点が利点の1つとなっていますが、暗号資産の取引・管理にはやや複雑なプロセスが含まれているため、「秘密鍵をなくして自分の資産にアクセスできなくなる」といった問題も発生していました。NFTを企業側でも管理できるようになれば、プレイヤーは自分にあった方法でNFTを取り扱うことができるになり、資産管理の問題が解決されるため、NFTやブロックチェーンゲームの一般普及につながると期待されます。
同社は将来的に「ユーザーがゲーム内資産を自分のウォレットに移動させることができる機能」を組み込むことも視野に入れているとのことですが、現時点では『そのような機能にはそれほど需要がない』と考えられており、もしも需要が高まった場合にはそれらの機能が追加される予定だと報じられています。
なお、Big Timeは現在「Windows PC向け」に開発が進められているとのことで、2021年内にはベータ版を公開、2022年には正式にゲームをリリースすることが計画されていると報告されています。「Big Time」の詳細は以下の公式サイトで確認することができます。