ブレイブ:プライバシー重視の独自検索エンジン「Brave Search」ベータ版公開
仮想通貨報酬システムを採用しているプライバシー重視のWEBブラウザ「Brave(ブレイブ)」は2021年6月22日に、ユーザーのプライバシー保護に重点を置いたBrave独自の検索エンジン「Brave Search(ブレイブサーチ)」のベータ版をリリースしたことを発表しました。
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独自の検索エンジン「Brave Search」ベータ版公開
Brave(ブレイブ)は2021年6月22日に、ユーザーのプライバシー保護に重点を置いたBrave独自の検索エンジン「Brave Search(ブレイブサーチ)」のベータ版をリリースしたことを発表しました。
Brave Search(ブレイブサーチ)は「Google」などの検索エンジンの代わりとして使用することができる検索エンジンであり、ユーザーの検索情報やクリックなどの情報を追跡しないという特徴を備えています。
ブレイブサーチは現時点で開発途中のベータ版としてリリースされているものの、2021年中には「Braveブラウザのデフォルト検索エンジン」として採用される予定となっており、Brave以外のブラウザでも「search.brave.com」にアクセスすることによってBrave Searchを利用することができるようになっています。
「Brave Search」の基本原則7点
Brave(ブレイブ)は今年3月に「Brave Search」の提供に向けて検索エンジン「Tailcat(テイルキャット)」を買収したことを発表していましたが、今回の発表でも前回と同様に「Brave Search」の基本原則として以下の7点が挙げられています。
- 【プライバシー】ユーザーを追跡したり、行動パターンを推理・分析したりしない
- 【ユーザーファースト】広告やデータ業界ではなく、ユーザーを最優先にサービスを提供する
- 【独立したサービス】Braveには他のプロバイダーに依存することなく、一般的なクエリに個人的に回答するための独自の検索インデックスがある
- 【選択肢を提供】「広告なしの有料検索」と「広告ありの無料検索」の選択肢を提供する
- 【透明性】検索結果に偏りが生まれるような「秘密の方法」や「アルゴリズム」を使用することはない。多様性を確保し、アルゴリズムの偏りや検閲を防止するために、コミュニティが厳選した複数のオープンランキングモデルを採用している
- 【シームレス】ユーザーの入力から検索結果の表示まで、プライバシーを損なうことなく最高クラスのサービスを提供する
- 【オープン】Braveは業界を独占するような閉鎖的なプラットフォームになることを望んでおらず、他の検索エンジンを強化するために「Brave Search」を提供する
なお、公式発表では『3月にTailcatの買収を発表して以降、10万人以上のユーザーが事前アクセスやテストに参加している』と報告されており、昨年3月時点で2,500万人だった月間アクティブユーザー数は3,200万人に増加したとも報告されています。
「仮想通貨BATによる報酬制度の導入」も検討
Brave Searchベータ版の初期段階では「広告表示なし」で検索エンジンが提供されていますが、今後は「広告なしの有料検索」と「広告ありの無料検索」のどちらかをユーザー自身が選択できるようになると報告されており、"プライバシーを保護した環境での広告表示"を提供する準備が整った場合は「BAT報酬制度」の導入も検討するとされています。
Braveブラウザでは、ブラウザ使用時の広告表示を許可して、表示された広告をクリックすることによって仮想通貨ベーシック・アテンション・トークン(Basic Attention Token/BAT)を受け取ることができる仕組みが採用されており、今年5月には暗号資産取引所「bitFlyer(ビットフライヤー)」との連携機能も提供開始されたため、現在は「Braveブラウザ」と「bitFlyerアカウント」を連携させることによって、bitFlyerアカウントでBAT報酬を獲得できるようになっています。
ビットフライヤーとの連携などによって現在はBraveで提供されている魅了的な機能が日本国内でも利用可能となっているため、「Brave Search」の正式リリースにも期待が高まっています。
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