ビットバンク「ミクシィ」と資本業務提携|NFT・IEO・ステーキング事業も検討
暗号資産取引所「bitbank(ビットバンク)」は2021年9月2日に、mixiやモンスターストライクなどを手掛けている「株式会社ミクシィ」と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。ビットバンクはミクシィとセレスから合計75億円の資金調達を実施するとのことで、調達した資金を用いて「財務健全性や既存事業の強化」や「IEO、ステーキング、カストディ、NFT、L2決済などの新規事業創出」などに向けた積極的な投資を行なっていくと説明しています。
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ビットバンク「株式会社ミクシィ」と資本業務提携
bitbank(ビットバンク)を運営している「ビットバンク株式会社」は2021年9月2日に、SNSサービス「mixi」やスマホゲーム「モンスターストライク」などを手掛けている「株式会社ミクシィ」と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。
ビットバンクは同社を引受先とした第三者割当増資で約70億円の資金を調達するとともに、既存の株主である「株式会社セレス」からも5億円の追加出資を受け、総額約75億円資金調達を実施すると報告しています。
今回の第三者割当増資等によって、ビットバンクの手元資金は暗号資産を含めて約150億円になるとのことで、日本暗号資産取引業協会(JVCEA)が定める「資金決済に関する法律に関する自主規制規則」に基づく財務健全性指数(自己資本規制比率に準じる指数)は約400%になると説明されています。なお、増資後の上位大株主の持ち株比率は以下のようになるとのことで、ビットバンクはミクシィとセレスの持分法適用関連会社になると報告されています。
・廣末紀之(代表取締役社長、創業者):31.4%
・株式会社ミクシィ:26.2%
・株式会社セレス:22.4%
IEO・ステーキング・NFT・L2決済などにも投資
ビットバンクは今回の調達資金をもとにして「顧客資産の強固な保全を目的とした財務健全性の強化、既存事業の更なる強化」に取り組んでいくと説明しています。
暗号資産取引所ビットバンクでは現在「取引所・販売所・レンディング」などの基本的な仮想通貨関連サービスが提供されていますが、今回の発表では『IEO、ステーキング、カストディ、NFT、レイヤー2決済などの新規事業創出を目的とした積極的な投資も行なっていく』と説明されているため、今後はこれらの幅広いサービスがビットバンクでも提供される可能性があると期待されます。
「株式会社ミクシィ」の代表取締役社長である木村 弘毅氏と、「セレス株式会社」の代表取締役社長である都木 聡氏は、今回の資本業務提携について次のようにコメントしています。
【株式会社ミクシィ:木村 弘毅氏】
現代社会は、様々なものがDXされロジスティクスや管理の効率が向上されていき、質量を持たないことが付加価値になっている時代です。通貨はその代名詞であるとも思います。ビットバンク社は暗号資産取引所の運営において、最先端のテクノロジーを用いて安定したシステム運用、高度なセキュリティ対策などを実現しており、その高い技術力に大きな魅力を感じています。今回の資本業務提携を通じて、ビットバンク社の持つ最新技術と、当社が培ってきたサービス開発やゲーム&スポーツIP、マーケティングに関するノウハウを相互に生かしていくことで、共に大きく成長していくことができると考えています。
【セレス株式会社:都木 聡氏】
2015年に初めてビットバンクに資本参加させていただいた時は、ビットコイン価格は2万円台で、日本の暗号資産市場はまだ未成熟でしたが、暗号資産・ブロックチェーン技術によってイノベーションが必ず起きると信じて、セレスとしてもビットバンクと事業展開を進めてきました。2021年にはビットコイン価格は700万円をつけ、ビットバンクは国内最大規模の暗号資産取引所に成長しております。今回の資本増強をミクシィ社と共に行うことによって、IEO、カストディ、NFTなど拡大する暗号資産・ブロックチェーン市場において、国内No.1事業者になることができると確信しております。
ビットバンクは現在「月間現物取引高約1.4兆円、国内現物取引シェア33.7%、顧客預かり資産約3000億円(※2021年4月実績)」と急速に事業規模が拡大しているとのことで、公式発表では『当社は、二社との協働のもと暗号資産技術を活用した新たなユースケースを創出していくことで、暗号資産市場のさらなる発展に寄与するとともに、その社会的有用性を国内外に示してまいります』とコメントされています。