【完全版】ソラナ(SOL)の特徴・買い方・将来性などを初心者向けに解説
ソラナ(Solana/SOL)に関する基本情報や特徴をなどをわかりやすく解説するとともに、将来性・今後・取扱う暗号資産取引所・価格予想・チャート・対応ウォレット・関連リンクなどの情報もまとめて掲載しています。
- 1. ソラナ(Solana/SOL)とは?
- 2. ソラナ(Solana/SOL)の特徴
- 3. ソラナ(Solana/SOL)の将来性・今後
- 4. ソラナ基盤のDApps
- 5. ソラナ基盤のDEX・DeFi
- 6. ソラナ基盤のDePIN
- 7. ソラナ基盤のNFTマーケットプレイス
- 8. ソラナ基盤のミームコイン
- 9. ソラナ現物ETFの動き
- 10. ソラナ(Solana/SOL)の基本情報
- 11. ソラナ(Solana/SOL)のリアルタイム価格チャート
- 12. ソラナ(Solana/SOL)の価格予想
- 13. ソラナ(Solana/SOL)の買い方・購入方法
- 14. ソラナ(Solana/SOL)を取扱う暗号資産取引所
- 15. ソラナ(Solana/SOL)対応の仮想通貨ウォレット
- 16. ソラナ(Solana/SOL)関連リンク
ソラナ(Solana/SOL)とは?
ソラナ(Solana/SOL)とは、2020年3月に公開された拡張性が高い・ユーザーフレンドリーなアプリケーションを世界中に提供できるように構築された分散型のブロックチェーンプラットフォームであり、Solana(ソラナ)はブロックチェーン・プロジェクト・プラットフォームの名称、SOL(ソル)はSolanaブロックチェーン上で使用される仮想通貨のことを指します。
イーサリアム(ETH)のようなブロックチェーンは世界中で広く活用されている一方で「取引処理速度が遅い、取引手数料が高い」なども問題を抱えていましたが、ソラナは「取引処理速度が非常に速く、取引手数料も非常に安い」という特徴を備えているため、今後ブロックチェーン技術が本格的に活用されていく中で活用可能性が高い有望なブロックチェーン・暗号資産として期待されています。
実際にSolanaのブロックチェーン上には「分散型アプリ(DApps)・分散型金融(DeFi)・分散型ウェブ(WEB3.0)・NFT」などにまたがる数千ものプロジェクトが構築されていると報告されており、イーサリアムからソラナに移行するプロジェクトも徐々に増えてきています。
ソラナ(Solana/SOL)の特徴
ソラナ(Solana/SOL)の特徴としては以下のようなことが挙げられます。
「高速かつ低コスト」な高性能ブロックチェーン
ソラナ(Solana/SOL)の最も大きな特徴の一つとしては「取引処理速度が非常に速く、取引手数料も安い」という点が挙げられます。ブロックチェーンや暗号資産が実際に社会で広く活用されるためには『大量の取引を高速かつ安い手数料で処理できる能力』が必要となるため、これらの特徴はソラナの大きな強みの1つであると言えます。
他の代表的なブロックチェーンとの比較では以下のような数値が挙げられており、ビットコインやイーサリアムなどの代表的なブロックチェーンよりも圧倒的に高速・低コストである点で高い評価を受けています。
ブロックチェーン | トランザクション処理数/秒 | トランザクション手数料 | ブロック生成速度 |
ソラナ | 50,000 | 0.00005ドル | 0.4秒 |
ビットコイン | 6~7 | 15ドル | 600秒 |
イーサリアム | 13~15 | 10~20ドル | 300秒 |
XRP | 4,000 | 0.0004ドル | 4秒 |
レイヤー1のみで完結できる
イーサリアムなどのブロックチェーンでは、取引速度・手数料などの問題を解決するために「レイヤー2で取引を実行する」という方法がとられていることも多いものの、ソラナは「レイヤー1のみで完結できる」という特徴を有しています。
レイヤー1は「ブロックチェーン上での取引」、レイヤー2は「ブロックチェーン外での取引」を指すものであり、多くのブロックチェーンでは取引遅延・手数料高騰などの問題を解決するために、レイヤー2(ブロックチェーン外)で取引が行われています。
しかしソラナのブロックチェーンは「取引処理速度が非常に速く、取引手数料も安い」という特徴を有しているため、Solanaブロックチェーンのみで取引処理を完結されることができるようになっています。トランザクションがオンチェーンで処理されるというのは「ネットワークの透明性が高い」ということを意味します。
プルーフ・オブ・ヒストリー(Proof of History/PoH)
ソラナ(Solana/SOL)は独自のコンセンサスアルゴリズム(取引承認方法)である『プルーフ・オブ・ヒストリー(Proof of History/PoH)』と呼ばれる技術を採用することによって「高速かつ低コストな取引」を実現しています。
一般的なブロックチェーンはノード同士がコミュニケーションを取りながらブロックチェーン上に記録されたデータの正しさを検証していますが、プルーフ・オブ・ヒストリーはブロック生成プロセスでノード間のコミュニケーションが行われない仕組みとなっているため、これによってノードの通信帯域性能がボトルネックにならず、バリデータノードのハードウェアの性能のみによって決まるようになっています。
具体的には「各ノードがある時点にブロードキャストされたトランザクションを全てSHA256のハッシュにしてタイムスタンプを発行し、このハッシュ値とタイムスタンプをオンライン上で公開する」という方法がとられています。
ブロックを承認するバリデータノードが正しい振る舞いをしていれば、同じハッシュ値とタイムスタンプが公開されるため、これらのデータで間違いがないかを検証することができる仕組みとなっています。
ステーキングが可能
仮想通貨業界では、特定の暗号資産を一定期間保有してブロック生成プロセスに参加することによって新規発行される暗号資産を報酬として受け取ることができる「ステーキング」と呼ばれる仕組みが人気を集めていますが、ソラナ(Solana/SOL)でもステーキングを行うことができるようになっています。
ビットコイン(BTC)のような「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」を採用しているブロックチェーンでマイニングに参加するためには、数十万円もする高額なマイニング機器が必要となり、マイニングのための電気代などもかかるため、一般の人々にはハードルが高いものとなっていましたが、Solanaは気軽にステーキングに参加することができるため、長期保有しながら資産を増やすことができるようになっています。
SOLのステーキング方法はこちら
ソラナ(Solana/SOL)の将来性・今後
ソラナ(Solana/SOL)は2020年にローンチした比較的新しいブロックチェーン・暗号資産ですが、その後は急速に成長して仮想通貨の時価総額ランキングでトップ5にランクインするほどの主流プロジェクトとなりました。
高速・安価な取引環境を実現しているソラナは、NFT・DeFi・DAO・決済・ゲーム・ミームコインなどといった様々な分野で活用されていて、一部地域ではソラナ現物ETFなども展開されているため、今後も代表的な仮想通貨・ブロックチェーンの1つとして大きく成長していくことになると期待されています。
また、Solanaエコシステムでは、Web3スマホを展開する「Solana Mobile」や、Web3携帯ゲーム機を手掛ける「Play Solana」などのプロジェクトも展開されているため、これらの実用的な製品でより多くのユーザーを獲得していく可能性があります。
ソラナ基盤のDApps
ソラナ(Solana/SOL)は、高速・低コストな取引環境を実現しているため、多くの分散型アプリケーション(DApps)の基盤技術としても広く採用されています。有名なソラナ基盤のDAppsとしては以下のようなものが挙げられます。
- Raydium(レイディウム)
ソラナのブロックチェーンを基盤とした代表的な分散型取引所(DEX)。ユーティリティトークン「RAY」も発行。 - Jupiter(ジュピター)
複数のソラナ基盤DEXで出されている注文を集約してユーザーに最適な交換レートを提供するDEXアグリゲーターと呼ばれる種類のサービス。ガバナンストークン「JUP」も発行。 - Jito(ジト)
ソラナのネットワーク上でリキッドステーキングデリバティブ(LSD)を展開する代表的な分散型金融(DeFi)プラットフォーム。ガバナンストークン「JTO」も発行。 - STEPN(ステップン)
歩いたり走ったりすることによって仮想通貨を稼ぐことができるMove-to-Earn(M2E)の仕組みを採用した代表的なDApps。ゲームトークン「GST」とガバナンストークン「GMT」も発行。 - Star Atlas(スターアトラス)
映画にも使用されるゲームエンジンを採用した2620年の宇宙が舞台のハイクオリティメタバースゲーム。ユーティリティトークン「ATLAS」とガバナンストークン「POLIS」も発行。
ソラナ基盤のDAppsを詳しく解説
ソラナ基盤のDEX・DeFi
ソラナ基盤の代表的な分散型取引所(DEX)・分散型金融(DeFi)プラットフォームとしては、Raydium(レイディウム)やJupiter(ジュピター)などが挙げられます。
Raydium(レイディウム)は、2021年にリリースされたソラナ基盤の分散型取引所であり、スワップ・ブリッジ・ステーキング・ポートフォリオ管理・流動性提供などといった複数のサービスが提供されています。
Jupiter(ジュピター)は、複数の分散型取引所で出されている注文を集約してユーザーに最適な交換レートを提供してくれるDEXアグリゲーターと呼ばれる種類のサービスで、スワップ・指値注文・定期購入・ブリッジ・Perpトレード・オンランプ(法定通貨を用いた仮想通貨の購入)などといった複数の機能が提供されています。
これらのDEXを利用すれば、自分のウォレットで仮想通貨を自己管理しながら様々なソラナ基盤トークンを手軽に売買できるため、取引所に上場していないマイナーなトークンなどを売買したい場合などにも魅力的です。
ソラナ基盤のDeFiを詳しく解説
ソラナ基盤のDePIN
DePINとは、Decentralized Physical Infrastructure Networkの略語で「分散化された物理的なインフラネットワーク」を意味します。
ソラナはDePIN分野が成長してきていることでも知られていて、Helium(ヘリウム)やHivemapper(ハイブマッパー)などが代表的なソラナ基盤のDePINプロジェクトとして知られています。
Helium(ヘリウム)は、ブロックチェーン技術を利用して世界中に分散型ワイヤレスネットワークを構築するプロジェクトで、一般市民や企業がワイヤレスホットスポットを提供し、その対価として仮想通貨で報酬を得られる仕組みを展開しています。
Hivemapper(ハイブマッパー)は、個人ドライバーや事業者などから収集した路上の画像を元に、最新の地図を構築するソラナ基盤のDePINマッピングプロジェクトで、専用のデバイスを使用して路上のデータを投稿したユーザーは仮想通貨「HONEY」を獲得できる仕組みとなっています。
ソラナ基盤のDePINを詳しく解説
ソラナ基盤のNFTマーケットプレイス
ソラナのブロックチェーンではNFTコレクションも数多く発行されているため、それらのNFTを売買できるNFTマーケットプレイスも多数展開されています。
Solana基盤のNFTコレクションを売買できる代表的なNFTマーケットプレイスには以下のようなものがあります。
- Magic Eden(マジックエデン)
Solana・Bitcoin・Ethereum・Polygon・Baseなどのブロックチェーンに対応した有名なNFTマーケットプレイス。2024年に発表された関連トークン「$ME」もソラナを基盤技術に採用。 - Tensor(テンソル)
Solana基盤のNFTを売買できる優れたUIを採用した人気のNFTマーケットプレイス。ガバナンストークンである「$TNSR」もソラナを基盤技術に採用。 - MOOAR(ムーア)
Solana・Ethereum・Polygon・Baseなどのブロックチェーンに対応した会員制のNFTマーケットプレイス。AI画像生成ツール「GNT」やNFTの抽選会「Raffle Mint」など様々な機能を搭載。
マジックエデンの詳細はこちら
ソラナ基盤のミームコイン
ソラナはミームコインの発行・取引が非常に活発なことでも知られています。ソラナでは、誰でも手軽に低コストでミームコインを発行できるトークン生成サービスであるPump.fun(ポンプ.ファン)も展開されているため、ミームコインの数は続々と増えています。
特に有名なソラナ基盤ミームコインとしては「WIF・BONK・POPCAT・MEW・BOME」など挙げられます。これらのコインは2024年9月時点でミームコイン全体の時価総額ランキングでTOP10にランクインしています。
WIFやBONKは大幅な価格上昇を記録したことでも知られているため、ソラナ基盤のミームコインは一攫千金を狙う投資家にも注目される人気分野の1つとなっています。
ソナラ系ミームコインを紹介
ソラナ現物ETFの動き
ソラナはETF(上場投資信託)の面でも世界的に期待が高まっています。
現在は米国で「ビットコイン現物ETF」と「イーサリアム現物ETF」の取引が開始されており、これらのETFを通じて巨額の資金がBTC・ETHに流入していますが、現在は「ソラナ現物ETF」の申請も行われているため、将来的にはソラナ現物ETFも米国で取引開始される可能性があると予想されています。
2024年6月には米大手資産運用会社VanEck(ヴァンエック)が「VanEck Solana Trust」と呼ばれるソラナ現物ETFの申請書類を米SECに提出していて、2024年8月にはブラジル証券委員会(CVM)が世界初のソラナ現物ETFを承認したことも報告されています。
ソラナは既に世界中の様々なサービスで技術活用されていて、時価総額も順調に増加し続けていますが、ソラナ現物ETFが正式にローンチされれば、その成長の勢いがさらに加速する可能性があると予想されています。
ソラナ(Solana/SOL)の基本情報
プロジェクト名称 | ソラナ(Solana/SOL) |
トークン名称 | ソル(SOL) |
ティッカーシンボル | SOL |
総発行枚数 | 489,000,000 SOL |
公開時期 | 2020年3月 |
コンセンサスアルゴリズム | プルーフ・オブ・ヒストリー(Proof of History/PoH) |
ソラナ(Solana/SOL)のリアルタイム価格チャート
ソラナ(Solana/SOL)の価格予想
ソラナ(SOL)の価格は元々、数十円〜数百円程度でしたが、2021年には大幅な価格高騰で30,000円付近まで上昇しました。
その後は仮想通貨市場全体の下落相場の影響で、SOL価格も1,000円台まで下落しましたが、仮想通貨市場が再び強気相場に入るとSOL価格も上昇して、2024年3月には再び30,000円付近の高値を記録しています。
その他多くの仮想通貨と同様にSOLも価格変動が激しい仮想通貨の1つとなっていますが、ソラナは技術活用が活発な高性能ブロックチェーンであり、世界中で多くのユーザーを獲得、ソラナ現物ETFの取り組みを進められていることから、世界中で「さらなる価格上昇」が予想されています。
インターネット上に掲載されている長期的な価格予想では「SOL価格は2030年台に数十万円に到達する」という予想も見られるため、このような予想内容からもソラナの将来に対する期待感が伺えます。
仮想通貨価格は世界各国の規制やその他の最新技術など様々な要素の影響を受けるため、具体的な金額と到達時期を正確に予想するのは困難ですが、現物ETFなどで新たな投資機会が切り開かれれば、SOL価格も大幅に上昇していくことになると予想されます。
ソラナ(Solana/SOL)の買い方・購入方法
ソラナ(SOL)の購入は、大きく分けて以下の3つの手順に沿って行います。
- 暗号資産(仮想通貨)取引所に登録する
- 銀行振込で日本円を入金する
- ソラナを購入する
仮想通貨の購入方法を徹底解説
ソラナ(Solana/SOL)を取扱う暗号資産取引所
ソラナ(Solana/SOL)を取り扱っている日本国内の暗号資産取引所としては、以下のような取引所が挙げられます。(2024年11月時点)
・ビットポイント
・SBI VCトレード
・GMOコイン
・OKCoinJapan
・コイントレード
・ビットトレード
・ビットバンク
SOLを取扱うおすすめの国内取引所
ソラナ(Solana/SOL)対応の仮想通貨ウォレット
ソラナ(Solana/SOL)のブロックチェーンに対応している代表的な仮想通貨ウォレットとしては以下のようなものが挙げられます。
- Phantom(ファントム)
- Trust Wallet(トラストウォレット)
- SolFlar(ソルフレア)
- Glow Wallet(グローウォレット)
- Ledger(レジャー)
それぞれのウォレットの特徴や詳細は下記記事をご参照ください。
ソラナ対応のウォレットを紹介
ソラナ(Solana/SOL)関連リンク
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・エクスプローラー①(solana.com)
・エクスプローラー②(Solana Beach)
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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