Huaweiビットコインウォレットを標準搭載へ|すべての旧機種にも対応
Huawei(ファーウェイ)のスマートフォンでBTC.comが提供しているウォレットアプリが利用できるようになりました。このアプリはHuaweiとHonorの新機種全てにプリインストールされるとのことです。
BTC.comのビットコインウォレットをリリース
中国を拠点とする大手スマートフォンメーカーであるHuawei(ファーウェイ)は「AppGallery」でBTC.comのビットコインウォレットをリリースしました。
今回リリースされたこのウォレットアプリは、Huaweiが提供する初めての仮想通貨アプリでもあります。
このアプリはHuaweiとHonorの新機種全てにプリインストールされており、今後数カ月の間には旧機種にも提供される予定となっています。
中国の仮想通貨市場にも影響?
中国政府は、Androidの「Google Playストア」やAppleの「iTunes」の一部をブロックしており、BTC.comのようなアプリへのアクセスも制限しています。
現在中国では仮想通貨取引所が閉鎖されているだけでなく、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)も禁止されていますが、実際には依然として仮想通貨を所有することができる状況が続いています。
Huaweiは中国最大の携帯電話販売業者でもあるため、中国の仮想通貨市場に影響を与える可能性も高いとみられています。
昨年Huaweiは中国市場で9090万台の携帯電話を出荷しており、マーケットでのシェアは20.4%、世界規模でのシェアは18年第1四半期で11.8%を記録しています。
Huaweiは、ブロックチェーン技術で動作する分散型アプリケーション(DApp)をサポートする携帯電話の開発も計画しているとも報じられており、以前から仮想通貨やブロックチェーンに対して積極的に取り組んでいます。
3月頃には、世界初のブロックチェーン・スマートフォンを開発しているSirin Labsとの提携も噂されており、実際にTwitterでも提携の可能性について語られています。
Mobile World CongressにてHuaweiとの連携可能性について議論しました。
— SIRIN LABS JAPAN (@SIRINLABSJAPAN) 2018年2月28日
今後の展開にご期待ください。#SIRINLABS #SRN #MWC #Huawei pic.twitter.com/crMWnyuNPX
Huaweiとブロックチェーンに関する記事はこちら
SirinLabsの詳細についてはこちらをどうぞ
関係者からのコメント
BTC.comの営業担当副社長であるAlejandro de la Torre(アレジャンド・デ・ラトール)氏は、次のようにコメントしています。
「中国市場に参入する良い機会だ。アプリを使ったキャッシュレスな支払いの需要は非常に大きく従来の銀行システムに欠けている点でもあるため、仮想通貨決済の今後の成長につながる優れたユースケースになるだろう。」
Huaweiのモバイルサービス担当副社長であるJaime Gonzalo(ジャミー・ゴンザロ)氏は、声明の中で次のように述べています。
「我々は近い将来に仮想通貨の採用が世界的に大きく拡大すると予想している」
(引用:bloomberg.com)