ドバイの暗号資産規制当局「The Sandbox」に世界初のメタバース本部設立へ
ドバイの暗号資産規制当局(VARA)は2022年5月3日に、人気のメタバースプラットフォーム「ザ・サンドボックス(The Sandbox/SAND)」の仮想空間上にバーチャル本部を設立することを発表しました。規制当局がメタバースに参入するのは世界初であると報告されています。
規制当局のメタバース参入は「世界初」
ドバイの暗号資産規制当局(VARA)は2022年5月3日に、人気のメタバースプラットフォーム「ザ・サンドボックス(The Sandbox/SAND)」の仮想空間上にバーチャル本部を設立することを発表しました。
ザ・サンドボックス(The Sandbox/SAND)は、仮想通貨やブロックチェーン技術を活用した仮想空間・ゲームプラットフォームであり、ユーザーは仮想空間上の土地を売買したり、購入した土地に独自のゲーム・コンテンツなどを構築したり、仮想空間上に構築されたゲーム・コンテンツなどを楽しんだりすることができるようになっています。
The Sandboxの仮想空間には既に世界中から様々な大手企業・クリエイターが参加していますが、規制当局がメタバースに参入するのは世界初の事例であると報告されています。
ドバイ暗号資産規制当局がバーチャル本部を設立する土地(LAND)の詳細は明らかにされていないものの、The Sandboxに設立されるバーチャル本部「VARA MetaHQ」の役割については以下のように説明されています。
VARA MetaHQは、世界中の暗号資産サービスプロバイダーがドバイの事業者ライセンスを申請して、新興企業がメタバースに参入できるようにし、消費者や規制当局と知識や経験をオープンに共有して認識を高め、安全な導入を可能にし、グローバルな相互運用性を推進するための主要窓口として機能することになります。
VARAは発表の中で『VARAはメタバースに参入した世界初の規制機関として、世界の暗号資産事業者・業界のオピニオンリーダー・国際的な規制当局間の協力関係を促進することを目指している』と述べており、『今回のメタバース参入は"暗号資産が将来のデジタル経済に不可欠である"というドバイ政府の自信と、ドバイを世界的な暗号資産の首都として確立する用意があることを示している』とコメントしています。
The Sandboxのメタバースに参入する企業・組織・プロジェクトは続々と増えてきており、最近では香港の独占鉄道事業者である「香港鉄路有限公司(MTR)」がThe Sandboxの仮想空間上に"没入型のバーチャルステーション"を建設することなども報告されています。
こちらの記事もあわせてどうぞ