BitBayがマルタ共和国に拠点を移動
ポーランド最大の仮想通貨取引所BitBayは、ポーランドでの取引サービスを一時停止することを決定すると同時に、マルタ共和国の管轄区域での事業開始を発表しました。
BitBayとは?
BitBayは2014年にポーランドのカトヴィツェで創設された仮想通貨取引所です。
世界取引量ランキングでは71位(2018年5月30日現在)ですが、ポーランドでは最大級の取引所となっています。
オランダのアムステルダムにもオフィスを構えており、世界展開も視野に入れた取り組みを行なっており、2017年8月には海外の取引所に厳しいインドでも運営も開始しています。
現在BitBayでは、次の11種類の仮想通貨が取引されており現在の時価総額は9,270,725ドル(約10億1,000万円)となっています。
ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リスク(LSK)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ゲームクレジット(GAME)、ダッシュ(DASH)、ビットコインゴールド(BTG)、KZキャッシュ(KZC)、Infinity Economics(XIN)、リップル(XRP)
そんなBitBayがポーランドでの取引を停止することになった理由には、現地の銀行との問題が関係しています。
銀行による一方的な拒否
BitBayが取引活動を行うためには、ポーランドの銀行との協力が必要不可欠でしたが、銀行サービスを提供する準備ができていた最後のポーランドの銀行は、5月末にBitBayとの協力を終了する一方的な決定を下しました。
そのような状況ではポーランドで質の高いサービスの継続は不可能だと判断したBitBayは、同国におけるサービスの停止を発表しています。
これにより2018年9月17日以降は、ポーランドのBitBay取引所での取引は中止される予定となっています。
マルタ共和国への移籍の理由
BitBayはユーザーに対して、その場所に関係なくBitBayと協力し続けることを推奨しています。
マルタ共和国に移籍した理由については、マルタが仮想通貨に優しい環境であるからだとされています。
BitBayの公式発表では次のように記載されています。
「BitBayは、欧州連合(EU)の仮想通貨の最も寛容な管轄の範囲内で何ヶ月も分析を行ってきました。マルタ政府との友好的なビジネス環境との積極的な議論は、マルタの管轄権の選択が最善の解決策であることをBitBayに保証します。」
マルタに集まる主要な仮想通貨取引所
以前ポーランドは仮想通貨に対して敵対的であることが知られていましたが、ポーランド政府は納税者が利益を生み出したかどうかに関わらず政府がすべての仮想通貨取引に課税することを決定したため、コミュニティは請願書に頼っていました。現在この税制は一時的に中止されています。
今年はOKExとBinanceという2つの大きな仮想通貨取引所が、マルタ共和国に移転しています。
これらの仮想通貨取引所も元々拠点を構えていた中国での規制などの問題から、マルタへ拠点を移すこととなっています。
ブロックチェーンアイランドを目指しているマルタ共和国は、これらの主要な仮想通貨取引所が拠点を移したことによって、仮想通貨の取引高で世界最大のシェアを占めていることが明らかになっています。
モルガン・スタンレーが4月29日に発表した仮想通貨取引高の調査結果では、マルタ共和国が大差をつけて一位となっています。
今回新たにポーランド最大の取引所が移籍することによって、今後はさらにマルタ共和国での取引高は成長することとなるでしょう。
取引高ランキングにおける日本の順位は?
(引用:bitbay.net)