スクウェア・エニックス:Web3ゲーム配信企業「Elixir Games」と提携
SQUARE ENIX(スクウェア・エニックス)がWeb3ゲーム配信プラットフォームを提供している「Elixir Games」と戦略的パートナーシップを締結したことが明らかになりました。
Elixir Games「SQUARE ENIX」とパートナーシップ
Web3ゲーム配信プラットフォームを提供している「Elixir Games」は2023年4月19日に、Web3ゲームの普及促進に向けて「SQUARE ENIX(スクウェア・エニックス)」と戦略的パートナーシップを締結したことを発表しました。
Elixir Gamesは、2018年に設立された米国のテック企業であり、Web2とWeb3をまとめたゲーム配信プラットフォーム「Elixir」を展開しています。同社のチームはアメリカだけでなくヨーロッパやアジアにも分散しており、大手ゲーム開発会社「Epic Games」とも協業しています。
なお、スクウェア・エニックスは2022年12月に、Elixir Gamesが実施したシードラウンドの資金調達を「Sino Global Capital」と共に主導しています。
Web3ゲームの認知度向上・普及に向けて
スクウェア・エニックスとの提携は「従来のゲーマーの間でWeb3ゲームの認知度向上を図り、Web3ゲームを普及させること」を目的としたもので、この提携によって従来のゲームはシンプルかつシームレスな体験を提供するプラットフォームを通じて、高品質なWeb3ゲームを見つけることが可能になると説明されています。
「Elixir」の公式サイトには既に様々なゲームが掲載されており、Ethereum・Solana・Polygon・Avalanche・BNB Chainなど様々なブロックチェーンに対応していることも報告されています。
今後の具体的な取り組みについては明らかにされていないものの、今回のパートナーシップに関する追加情報は「今後数ヶ月以内に発表される予定」とも説明されており、スクウェア・エニックスは現在Web3ゲーム事業も展開しているため、今後はElixir GamesがスクエニのWeb3ゲーム事業をサポートする可能性があるとも予想されています。
「SQUARE ENIX」の事業開発ディレクターである上原秀明氏と、「Elixir Games」のCEOであるCarlos Roldan氏は、今回のパートナーシップについて次のようにコメントしています。
【SQUARE ENIX:上原秀明氏】
Elixir Gamesとの今回のパートナーシップは、スクウェア・エニックスにとって、Web3分散型ゲームの可能性を追求するための新たな一歩となります。
【Elixir Games:Carlos Roldan氏】
このパートナーシップによって私たちはWeb3ゲームの大量採用にさらに近づくことができます。私たちのチームは自社の技術を実用化できることにとても興奮しており、ElixirのユーザーがWeb2とWeb3のゲームを区別なくプレイすることを予想しています。2023年にはインパクトのあるプロジェクトを展開する業界リーダーがこの分野に参入してくることが既に決定しており、年が明ければさらに多くの参入が続くことになると予想されます。私たちはスケーラビリティを確保するために、あらゆる努力を払っています。
SQUARE ENIX(スクウェア・エニックス)は数年前からブロックチェーンゲーム業界への参入を発表していましたが、最近ではWeb3ゲーム関連の事業が本格的に展開され始めており、最近では同社初のNFTコレクティブルアートプロジェクト「SYMBIOGENESIS(シンビオジェネシス)」が注目を集めています。